サッカーの王子様

「ゴホッ…なっ…何でそんなこと聞くわけ?」

と苦しそうにまだ咳き込みながら涙目で聞いてきた。

『えー、だって優羽今日なんかすごく辛そうな顔してたよ?』

と私が言うと優羽は驚いた顔をしていた…。

『なんか私たちに心配かけまいと無理に明るく振る舞ってる感じがするし…』

優羽は私の言った言葉を聞くと

「やっぱり、空にはごまかせないね…。 あんた鈍そうなのに、ちゃんと人のことみてる…。 どの辺りから気づいてたの? 」

と苦笑いしながら聞いてきた。

『えっと…、水巻だっけ?あの先生をみたときからかな?』

と私は正直に答えた。

すると優羽は

「ねぇ、空と真実…。あんたたちに質問していい?」

と言ってきた。

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