サッカーの王子様

『先生?』

そう声をかけると
ハッとした顔になり

「いやいやなんでもあらへん!気にせんといてや!で,どうすんの?保健室行くか?」

そう聞いてきた。

『今日は午前中までなんで保健室行かなくても大丈夫です。』

「そうか…学校が午前中やけんてゆうて無茶したらあかんで?」

『はい。』

それから何度も何度もチャイムが鳴る
ギリギリまで

「限界きたらてか気分悪うなったら早めに保健室行くんやで?」

ずっと念を押され続けた

< 59 / 534 >

この作品をシェア

pagetop