サッカーの王子様
「あれ?その制服…キミもしかして同じ高校の子?」
学校が終わるとすぐにそのまま優羽の家に直行した私は
当然まだ制服のまんま
私をというよりも私の制服を指差してそう聞く彼
『はい…そうですけど…』
ためらいがちにそう答える私。
「だよな?んん?」
なんだか私の顔をじっと見つめてくる彼。
恥ずかしくて顔が熱くなる。
「どっかで見たような…あっ!思い出した!」
へ?私は初めてなんだけどな…
同じクラスの人かな?
にっこり笑うと
「キミ、朝桜の木の前でジャンプしてた子でしょ?」
そう聞いてきた。
桜の木の前でジャンプ?
なんのこと?
あっ!思い出した!