サッカーの王子様
彼の後ろを指差して
『夕焼けです!夕焼け!綺麗だったのでつい』
苦し紛れにそう言った。
「夕焼け?あぁ…ここからの夕焼け綺麗だよね」
私の指差した方向の夕焼けを見つめ
夕日をバックにそう笑顔でこちらを見て
言う彼にドキッとする。
ドキドキしながらも彼の顔を見つめる。
スッと通った綺麗な鼻筋
吸い込まれてしまいそうな
黒く澄んだ綺麗な瞳
整った綺麗な眉毛
真っ赤な唇
真っ黒な短い髪の毛
まさに好青年
まだ日焼けしてない白い肌
制服の上着は脱いでありカッターシャツに
ズボンというラフな格好をしていた。
水色のカッターシャツは腕まくりされていて
たくましい腕がさらされており
さらにボタンは2つ外してあり
ネクタイも緩めてて太い首筋と鎖骨が露わになっていた
なんだかドキドキする。
無意識のうちに私は顔を上下に動かし
彼の全身を食い入るように見ていた。