サッカーの王子様
「ん?」
自然な優しい笑顔でこちらを向く彼
なんかすごい温かい気持ちになる
あんなか細い私の声が聞こえたんだ…
なんか嬉しい…。
『ぼっ…ボールです。』
なんでかドキドキして
まともに彼を見れない私は
それだけ言って彼に
サッカーボールを差し出す。
「ありがとう。」
にっこり笑って私からサッカーボールを
受け取る彼
無邪気な笑顔にさっきから心臓がドキドキしっぱなし
なんなの?今日の私…変だよ…?
「てゆうかさ、敬語って変じゃない?
キミ俺と同じ学年カラーの制服着てるし。
1年生でしょ?」
少しだけ横に首を捻りそんなことを聞いてくる
そんな姿にまたまた心臓が鳴るのを感じながらも
私はただただ首を縦に振り頷く