サッカーの王子様
心ときめく瞬間と握手
そんないろんなことを考えあまりにも私が
ボーっとサッカーボールを見つめていたからか
「お~い!!戻ってこ~い!!」
そんな彼の声が聞こえてハッとし
視線を彼に写してしまう。
親指と人差し指の間に顔を挟むようにして
叫ぶようなポーズで私を見ていた。
『ごっごめんなさい!えっと…。それで?』
さらに熱くなる頬を感じながら慌てて言った。
そんな私に彼はプッと吹き出して大笑いした。
「キミ、よくボーっとしてるって言われない?」
そう言った。
バカにされてるのかな?
それともただ純粋におかしくて笑ってるの?
どちらにしても私はまたその笑顔に
胸が鳴っている…。
今だって絶対に顔が赤いはず…。
本当どうしちゃったの?私…