悪魔に恋した少年
「おいっ、透っ。今日の演技、明らかに手抜いてただろ」
だんだんと俺は演技に手を抜く様になっていった。
それでも周りは俺にたいして何も言わない。
そんな環境が続くとさすがに演技に詳しくない冴凪さんでも分かったようだ。
「うるせーよ、あんたは俺の親でも何でもねーくせに口出しすんな」
今まで育てて来てくれた人に言ってはいけない事を言った。
直ぐにそれは分かったがこの言葉を取り消す事はしなかった。