悪魔に恋した少年

だが、音楽番組の収録までの日が迫っている。

この完成度だと間に合わないだろう。そう思った。

三咲の方を見てもため息をはぁとついている。

「達成君とはちゃんと合わせてるの?」

 「最初の方は。でも最近時間が合わなくて」

 そう言えば三咲はまたため息をつく。

呆れられたのであろうか。不安が募る一方だ。

「忙しくても合間を作って、じゃないと間に合わないわよっ!!」

  「ごもっとも…」

   三咲の言ってる事は正しい。

忙しいからって合わせないで良い訳じゃない。

頑張って時間を作らねば。
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