大切なモノの果てに…
~音弥side~

こんなに取り乱した椿は初めてだった。…でもこんなときでも椿は泣かなかった…。


俺は、椿の泣き顔なんて今まで一度だって見たこと無かった…。俺はこいつのなんなんだろ。恋人なのに婚約者なのに…俺はこいつに何もしてやれねぇ…。オレはっ……俺は…。



俺が命にかえてもお前を守るから…だから、少しは俺に頼ってよ。俺が絶対にお前を守る。





だからキミは笑ってて…。
俺にはその笑顔が…いや……俺達にはその笑顔が必要だから…。


だからキミは笑ってて…。
ずっと……。





~音弥side終了~
< 15 / 41 >

この作品をシェア

pagetop