剣心一如!~「教えてやろうか?恋の仕方」─香取くんの恋愛指南は辛く厳しく、超絶甘い!?
放課後。
「夏休みみんなで遊びたいよねー」
「あ、じゃあとりま花火大会みんなでいこーよ」
「男子チームも行くでしょ?」
「いいね。じゃ一緒に」
期末テストが終われば夏休み。
のりかちゃん、まひろちゃんと男の子たちも交えてみんなで夏休みの予定なんかを話していた。
「瑠璃、浴衣着てこうよ!」
「あ、いいね!」
香取くんも一緒に行けるかなぁ…
私は少し離れた自分の席で参考書か何かパラパラ捲っている香取くんに眼を遣る。
(誘っても『興味ない』とか言われちゃうかな…)
「浴衣いいねー。星宮さんの浴衣見たい」
「え…」
イツメンの男の子の一人、飯沼くんが急にそんなことを言い出した。
「星宮さん色白いし絶対似合いそう」
「えー、飯沼っち私も浴衣着るんですけどー」
「あー、のりかのは別にいいや」
「なによぉ!」
膨れっ面ののりかちゃんを尻目に飯沼くんは
「ね?星宮さん」
とにっこりする。
「あ、あの…」
こんな時どう返したらいいか分かんないよ…