剣心一如!~「教えてやろうか?恋の仕方」─香取くんの恋愛指南は辛く厳しく、超絶甘い!?
ふたりでアイスを手に客席に向かうと、うちの制服の女の子たちが私たち─いや、香取くんに気付いたようだった。
振り返る子もいればちらちらと視線を送る子もいる。
「あの綺麗な男の子…」
「あぁ、剣道の子でしょ?」
「1年生だよね?改めて見るとめっちゃイケメン!」
「ていうか彼女いるんだね」
ひそひそと聞こえてくる。
(彼女じゃないんだけどな。残念ながら…)
それよりも。
私に付き合ってくれてるせいで私なんかが彼女と思われて、香取くんに申し訳ないよ…
「星宮?」
当の香取くんは気にする様子もなく、ふたり掛けの丸テーブルから私を呼ぶ。
「あ…うん」
向かい合わせに腰掛ける。
「香取くんありがとう。いただきます!」
上に乗ったいちごみるくを小さなスプーンで掬う。
涼しげな冷気がほんのり漂うそれを口に運ぶ。
ぱくりと一口。
ひんやりとした感覚が口の中を奪い、それからみるくの濃厚な甘みといちごの甘酸っぱい香りが後から押し寄せる。
(やっぱいちごみるくにして良かったぁ♪)
「ふっ!」
向かいでスプーンを口にした香取くんが笑う。
(あ、見られた!)
手の甲を口に当て堪えるように笑う香取くんと眼が合った。
振り返る子もいればちらちらと視線を送る子もいる。
「あの綺麗な男の子…」
「あぁ、剣道の子でしょ?」
「1年生だよね?改めて見るとめっちゃイケメン!」
「ていうか彼女いるんだね」
ひそひそと聞こえてくる。
(彼女じゃないんだけどな。残念ながら…)
それよりも。
私に付き合ってくれてるせいで私なんかが彼女と思われて、香取くんに申し訳ないよ…
「星宮?」
当の香取くんは気にする様子もなく、ふたり掛けの丸テーブルから私を呼ぶ。
「あ…うん」
向かい合わせに腰掛ける。
「香取くんありがとう。いただきます!」
上に乗ったいちごみるくを小さなスプーンで掬う。
涼しげな冷気がほんのり漂うそれを口に運ぶ。
ぱくりと一口。
ひんやりとした感覚が口の中を奪い、それからみるくの濃厚な甘みといちごの甘酸っぱい香りが後から押し寄せる。
(やっぱいちごみるくにして良かったぁ♪)
「ふっ!」
向かいでスプーンを口にした香取くんが笑う。
(あ、見られた!)
手の甲を口に当て堪えるように笑う香取くんと眼が合った。