Summer breeze~真夏の風に、恋焦がれ
夏休み後半の土曜日。
朝9時前。改札口にひとり。
お気に入りのコットンレースの白いワンピ。
その裾をこの時間で既に熱風になった南風がひらりと煽る。
「おぉ、早かったなー」
こちらに向かってくるのは先生。
そう、私はここで先生を待っていた。
「行こうか」
「…はい」
先生の隣を歩く。
どうしよう…鼓動がすごく速い。
隣にいたらこのドキドキが聞こえてしまうんじゃないかな?
そう思うと余計ドキドキする。
先生をちらりと見上げる。
綺麗な頬にさらさらとかかる栗色の髪が歩く度に揺れる。
「……」
その端整な横顔を思わず見つめてしまっていた自分に気付いて途端に恥ずかしくなって、慌ててサンダルの足元に視線を落とした。
* * *
朝9時前。改札口にひとり。
お気に入りのコットンレースの白いワンピ。
その裾をこの時間で既に熱風になった南風がひらりと煽る。
「おぉ、早かったなー」
こちらに向かってくるのは先生。
そう、私はここで先生を待っていた。
「行こうか」
「…はい」
先生の隣を歩く。
どうしよう…鼓動がすごく速い。
隣にいたらこのドキドキが聞こえてしまうんじゃないかな?
そう思うと余計ドキドキする。
先生をちらりと見上げる。
綺麗な頬にさらさらとかかる栗色の髪が歩く度に揺れる。
「……」
その端整な横顔を思わず見つめてしまっていた自分に気付いて途端に恥ずかしくなって、慌ててサンダルの足元に視線を落とした。
* * *