王子?団長?どっちもお呼びじゃありません!!~異世界悠々おひとりさま満喫日記~
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マキロンを見送ってしばらくすると、兵士がミハルからの報告を携えてやって来た。
薬屋夫婦の拘置、現場の証拠保全共に、完了したとの事だった。
「そうか、ご苦労だった」
ミハルが的確な指揮管理を行っている事は明白だった。
「今後も、一連の指揮はミハルに一任する。ミハルの指揮の下、引き続き薬屋夫婦の聴取と証拠の精査を続け、証拠固めを急いでくれ。外交大臣の周辺は、既に俺の方で王宮内を探らせている」
「ハッ」
王宮を探るにあたっては、俺ほどの適任はいない。現在は王宮を出て自分の屋敷を構えているが、俺はれっきとした王子であり、かつ、王宮議会にも一議員として籍を置く。
これらのパイプを存分に活用し、俺はアギレスから聞かされて直ぐに、外交大臣周辺の洗い出しに動いていた。