王子?団長?どっちもお呼びじゃありません!!~異世界悠々おひとりさま満喫日記~


 アイリーンはそう言って、枕辺にドドンと大荷物を差し出した。

「わー、ありがとう! それじゃ早速……」

 さぁさぁ開けてみて! と、言わんばかりのアイリーンの笑みに後押しされて、その結び目を解けば……!!

「わぁっ! リフレッシュできそうな物がいっぱい! ありがとうアイリーン、ちょうど悶々としてたところでさぁ、ほんと助かるよ~!」

 中には各種暇つぶしグッズがギュウギュウに詰まっていた。

 多岐のジャンルにわたる書籍、刺繍の道具、折り紙に塗り絵、ストレッチ用ポール、美顔ローラーまで、とにかく満載だ。

 ちなみにこの時、私の目はある一点に釘付けになっていた。分厚い世界薬草図鑑は、薬師にとっては垂涎ものだ!

「……ふ~ん? 退屈じゃなくて、悶々としてたの?」




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