王子?団長?どっちもお呼びじゃありません!!~異世界悠々おひとりさま満喫日記~
揺らぐでも、侵食されるでもない。新しい感情でもって、私という存在が、柔軟に新しい私へと変わる。
あまりの衝撃に、二の句に詰まった。とてもじゃないが、今の心を伝え得る言葉など、出てくるはずもなかった。
美貌の女神というのは、比喩なんかじゃない。アイリーンとは、まさしく女神であるに違いない。
「だーけーど! ひとつのビジネスモデルとして、おひとりさま事業はガンガン推進していくわよ。これからもよろしくね、相棒!」
ドーンと背中を叩かれた。かれこれ九日間病床に伏せる身には、少々威力が余ったが、なんとか堪える。
「アイリーン、これだけは言える。どんなに時が流れゆこうと、私がアイリーンを大好きなその心だけは変わらない。私、アイリーンがずっとずっと大好き!」