特異体質な私のボディガード
プロローグ~職員室の二人~
「有沢、このプリント長瀬の家まで届けてくれ。」



放課後、担任の竹田先生に呼ばれた理由は、体長不良で早退した蒼大(ソウタ)へ届け物をするためだった。



「分かりました。」



イスに座る先生から差し出されたプリントを受け取り、他の先生に捕まる前にさっさと職員室から出て行こうと「失礼します」と口を開きかけたとき、先生は私にとって衝撃的な一言を発した。



「当分の間頼むと思うからよろしくな。」




と、当分!?




「蒼大、そ、そんなに悪いんですか?」




ただの風邪かと思ってたのに…

蒼大も、多分風邪だから心配するなって…




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