夢に恋した私
闇の始まり
1、

風も吹かない冷たい夜。
流れる涙もふかずに
ただ立ち尽くす。

ケイタイの時計は
もう12時を回っているのに、彼女は煙草に火をつけ、
何もせずに
立ち尽くしていた。

少し吹いた風に
髪が揺れる。

でも帰ろうとはせず、
そのまま
1時を過ぎた。



彼女の心は

『死にたい』

という思いで
いっぱいだった。




それは、
誰も気付かない。


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