担当の営業社員は傲慢でした。【短編】
担当の営業社員は傲慢でした。
終業五分前。
久しぶりに残業なしで帰れる、鼻歌さえ飛び出そうな勢いで帰り支度を始めてた。
しかも今日は、彼氏の武とデートの予定。
私の仕事が忙しくて、前に会ったのがいつか数えるのに、両手の指じゃ足りないくらい。
だから、すごく楽しみ。
ピコン。
終業の音楽が流れ、パソコンを落とそうとした途端。
ポップアップした通知に嫌な予感がした。
……気付かなかったことにして帰ったらダメかな。
そんなことを考えていると、机の上の携帯がブブブッと不快な音を立てて一瞬震えた。
怖々画面を見ると……出張先のあいつから。
“朝一に必要な資料、送ったから。
よろしく”
……これも気付かなかったことに……できないよね。
はぁーっ、アプリを開いて既読にし、大きなため息をつきつつメールを開く。
久しぶりに残業なしで帰れる、鼻歌さえ飛び出そうな勢いで帰り支度を始めてた。
しかも今日は、彼氏の武とデートの予定。
私の仕事が忙しくて、前に会ったのがいつか数えるのに、両手の指じゃ足りないくらい。
だから、すごく楽しみ。
ピコン。
終業の音楽が流れ、パソコンを落とそうとした途端。
ポップアップした通知に嫌な予感がした。
……気付かなかったことにして帰ったらダメかな。
そんなことを考えていると、机の上の携帯がブブブッと不快な音を立てて一瞬震えた。
怖々画面を見ると……出張先のあいつから。
“朝一に必要な資料、送ったから。
よろしく”
……これも気付かなかったことに……できないよね。
はぁーっ、アプリを開いて既読にし、大きなため息をつきつつメールを開く。
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