担当の営業社員は傲慢でした。【短編】
添付されてたファイルの中身からいって、軽く二、三時間はかかりそう。
……とりあえず武(たけし)にドタキャンの連絡しなきゃだよね。
はぁーっ、またため息をつきつつ携帯の画面に指を走らせる。
“ごめん。
急な残業入って行けなくなった。
ほんとごめん。
また連絡する”
そのままちょっと待ってみたけど、既読にはならなかった。
お気に入りの三毛猫のスタンドに携帯を戻し、パソコンの画面に集中する。
……珍しくあいつが泊まりの今日くらい、残業しないですむと思ったのに。
わざわざ、しかも終業間際に仕事を送ってくるなんて。
もうやめてやる! あいつの補佐なんて。
認められないなら、会社辞めたっていいんだから!
チロリロリン。
マナーを切った携帯から、メッセージ着信の通知音。
……とりあえず武(たけし)にドタキャンの連絡しなきゃだよね。
はぁーっ、またため息をつきつつ携帯の画面に指を走らせる。
“ごめん。
急な残業入って行けなくなった。
ほんとごめん。
また連絡する”
そのままちょっと待ってみたけど、既読にはならなかった。
お気に入りの三毛猫のスタンドに携帯を戻し、パソコンの画面に集中する。
……珍しくあいつが泊まりの今日くらい、残業しないですむと思ったのに。
わざわざ、しかも終業間際に仕事を送ってくるなんて。
もうやめてやる! あいつの補佐なんて。
認められないなら、会社辞めたっていいんだから!
チロリロリン。
マナーを切った携帯から、メッセージ着信の通知音。