担当の営業社員は傲慢でした。【短編】
“はいはい、残業ね。
なら仕方ない。
じゃあまた今度”
味気ないくらいあっさりとした武からのメッセージに悲しくなった。
あいつの補佐になった頃はデートをドタキャンすると、ものすごく怒られた。
確かに、そんなに怒んなくてもいいじゃん、だって仕事なんだし、そんなことを思っていたのも事実。
でも、そういうことが続き、武の反応が薄くなると、どんどん淋しくなっていった。
だって、怒るってことは武もそれだけ楽しみにしてくれてたってことで。
もう、怒りもしないってことは、それだけ……私に感心がなくなったってことじゃないかな。
慌てて浮かんだ考えを、あたまを振って否定する。
……そんなことはないはず、だ。
なら仕方ない。
じゃあまた今度”
味気ないくらいあっさりとした武からのメッセージに悲しくなった。
あいつの補佐になった頃はデートをドタキャンすると、ものすごく怒られた。
確かに、そんなに怒んなくてもいいじゃん、だって仕事なんだし、そんなことを思っていたのも事実。
でも、そういうことが続き、武の反応が薄くなると、どんどん淋しくなっていった。
だって、怒るってことは武もそれだけ楽しみにしてくれてたってことで。
もう、怒りもしないってことは、それだけ……私に感心がなくなったってことじゃないかな。
慌てて浮かんだ考えを、あたまを振って否定する。
……そんなことはないはず、だ。