MAN of DESTINY王太子の執拗な求愛

剣道三段

メーン、メーン、ウエーイッ、ヤァーッ

勇ましく逞しい声が朝早い武道館に響く。




外に並んだ桜の木々は青々と茂り蝉の声も天を突き刺すように響く。


一列に正座をして面を取る。



首筋に流れる汗はベッタリと張り付いた長い黒髪が練習の激しさを、物語っている。



黒く磨かれた床は女剣士30人を映し出し、


師範代の話も長.ぃ..う﹏ん。長ぃ。




「長すぎるう~。
 と思いながらも、思っていないフリ。
 終わるまで形を崩してはいけない。


(あ~、はらへったヨ~。)



美桜は、夏樹をみる!
お腹ペコペコとクニャリとしてみせる。)



夏樹は‥美奈子をみる☞(腹ぺこは、最高の調味料ウリヤーアアッメエエ⌒ン。)ゴチン!イテッ
     

礼に始まり礼に終わる。
ピンと張り詰めた
長い練習が終わると、
開放感に包まれる。



3人は誰よりも先に、ドドドーっ

ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ
ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ
ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ

と武道館の前のかき氷屋さんに飛び込む。




≪≪おばちゃーん、
メロン!!、
私ーっイ、チ、ゴ!!♡、
私オレンジ。≫≫


奈美子、バターン
夏樹、ドテーン
美桜ボテン


と順番にぶっ倒れていく。畳の部屋は、クーラーが効いて幸せな開放感に包まれる。
つい、3人で畳平泳ぎをする。
奈美子と夏樹と私、柊美桜は、何時も一緒。


「ハイハイ。な~んて格好してんのぉ~。」
 …Orz


「あんたら可愛らしくなったけど、まだまだ
 ガキンチョだね!!。



 男には用心しなよ。
 オオカミなんだからねっ。」


おばちゃんは爪をホッペの横でむき出しにして、ガオーポーズをしてみせた。


「アハハ、おばちゃん何時代?剣道三段なん だよ。
どーんと安心して。」


 美桜は胸をどーんと叩いて、
どや顔をして みせる。


三人でキャラキャラと笑い出す。
おばちゃんは台の上に 
イチゴ、ドン
           
メロン、ドン
           
オレンジ、ドン


3人はトクトクトク煉乳をグルグルかける。
(セルフサービス。)



おばちゃんは
細長いスプーンストローを、
           
グサー
           
グサツ
           
グサリ
と音をたてて、刺した。



(●^o^●)♡ウアオー。
 (≧∇≦)b♡サイコー
 (●´∀`●)ウッヒヤー♡♡



おばちゃんは綺麗な目を細めながら
呟いた。




「アンタ達!! ルールに守られた試合か 
 したこと無いだろう。

 喧嘩はルールなんて無いんだよ。気をつけなよ。
 男が相手なら余計に、
 舐めたら駄目だよ。」
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