MAN of DESTINY王太子の執拗な求愛
蛇氏と美桜!
子犬は獣医さんにみてもらい。
家の中で飼えるようになった。
コリー犬はメリー、ラブラドールは、
ラナとなずけた。
山羊は、放し飼いにした。
お乳が筋をたてていて、クロードと美桜が乳搾りをした。
美桜は感触が苦手で、クロードが
絞るとジャンジャン出た。
ナタリーさんが
「さすがレイモンドとダニエルと
浮き名を流しただけるわね。」
と皮肉たっぷりに呟いた。
そうこうしてると、アンソニーが
≪美桜≫
と声をかけてきた。
アンソニーは肉牛の大きな会社の
跡取りだ
(なぜ跡取りが配達に来る?)
クロードは答えは一つしかないと思った。
アンソニーと、飛びつこうとしたらクロードがいたことに気ずき止めた。
代わりにラナとメリーがアンソニーを舐めていた。
(ハグ禁止令が出ていたっけ。)
そんな事を薄らとおもいだした。
アンソニーは牛肉を持って来て、
ロザリーさんに渡してと言って、
美桜の頭をガシガシとなで上げた。
クロードは山羊の乳搾りしながら
しつかりと大きな目で見ていた。
ギロ
後から美桜に問い詰める
「あいつと、どんな関係?」
と聞かれて、
「コッチが‥?客か‥な?」
テヘ
とクビを傾けて答えると
「バカか!!」
と言われ怒って帰ってしまった。
「チッおこらなくてモオ━━━
いいじゃんか!」
マダマダ男を知らない美桜は
クロードの怒りが分からない笑
ロザリーさんがホットパンツを
作ってくれる約束が、えらく長い
ホットパンツ?になっていた。
「殿下が短か過ぎと、仰って…」
とバッ悪そうに言ったから、
「え、暑いもん!」
といって、チョキチョキ切って
これぐらいでとお願いした。
ロザリーさんも「ダヨネー」
と言って縫ってくれた。
凄く可愛く仕上がった。
ロザリーさんは天才かもしれない。
最近クロードはナタリーさんに
帰れ帰れ言わなくなったが、
ナタリーさんがクロードに早く
帰りなさいと言うようになった。
「あなた、ソフィーを
大事にしているの?」
と言われ黙り込むクロードに
「許婚に心配かけてはダメですよ。
身分をわきまえなさい。
と叱られていた。」
ザマー
「まだ内定で決めた訳では
ありません!」
とクロードも声をあらげた。
「エー!許婚がいらっしゃるの
ですか?凄い。
もしかしてロイヤルウエディング?
イギリス王室みたい~ステキ!!」
キッチンで鳥を揚げながら
ロザリーさん に聞いた。
「始めから乗り気でなかったけど
最近上手くいきだしたけど、
またねえ!
ヤレヤレだよ。」
「へ~そうなんですかぁ」
「美桜はどうなんだい?好きな人は
出来たかい。」
ロザリーは興味津々に聞いてみた
しかし美桜の答えは
「ロザリーさんと一緒!!」
( ,,>з<)ブッ
キヤハハとアハハハと明るい笑い
声がキッチンに響く
ナタリーとクロードがその様子を
見ると、美桜とロザリーが仲良く
背中をバシバシ叩き合い
ゲラゲラ大声で笑ってる。
クロードは美桜を見ながら
「ここは癒やしがある。
母上羨ましい。私もガランシアン
に、ここに住みたい。」と
ポツリと言った。
ナタリーは息子が、可哀想になった
息子は美桜が好きなのだと直感した。
ナタリーでさえ美桜の記憶が戻ら
ないなら、養女にして、婿を迎えて
跡を継がせようと考えていた。
しかしソフィーは国が認めた許婚
大臣や政府を相手にするには今の
美桜には苦であろう。
ミシェル家の養女にするには、早く
王と離婚しなければならない。
それもままならない。
あのヤロウが、拇印を押さない。
美桜の気持ちもあるしソフィーの
純粋な気持ちも踏みにじれない。
明るく笑う美桜はクロードの事を
どう思っているのだろう。
クロードは帰りの車の中で考え
ていた。父も許婚がいたのに母上と
結婚した。
半ば強制的にレイモンドの父上に、
戦を仕掛けると脅し、そんなに好き
ならとミシェル公爵、
私の祖父を呼び出しレイモンドの
父上が頭を下げたと‥
娘を差し出さぬと言った祖父に、
両地没収を言い渡した所、
母上(ナタリー)が折れたと聞いた。
初めて聞いた時は
なんと酷いと思ったが私も今、
父上と同じ境遇だ。父上の気持ちが
痛いほどわかる。
どんな手を使っても美桜が欲しくて
たまらない。
ひとつずつ準備をして手に入れる
ひしひしと父上の息子だと実感する。
美桜はほっておくと直ぐ持って
いかれそうな気がする。
チャーリー、アンソニー、ダグラス、
トニー、マイケル。
ハグ仲間は調べたがまだまだ
いるかもしれない。
SPに怪しいやつはメモっとけと、
3人増やした。まずは安心だ。
20人もいたら寄りつけないだろう。
母上が家出してくれて良かった。
私が父上に似てるとは思いもしなかった。
しかし美桜がどこからきたのか、
調べているが分からない。
親を探している様子も無い。
いったい、何者なのか…
今日はボブさんとロザリーさんと
ブルーベリーの草取りに来た。
ボブさんはトラクターで、
ロザリーさんはワゴン車に乗って、
私も乗せてもらった。
30分、山道を登るが道は舗装されていた。
畑に入ると沢山のブルーベリーの
木が元気に育っていた。
草も柔らかくライトグリーンで
ひよこ草やはこべ、ヨモギ食べれる
野草は籠に摘んで帰る。
柔らかいヨモギやひよこ草は
クッキーやマフインに入れたり
するらしい。
ふっと風がやんでボブさんや
ロザリーさんが変だ。動かない?
ロザリーさん、ロザリーさん呼んでも
返事がない。
ボブさんも同じだ。
どうしようどうしようと思案していたら、
白い蛇が丁度カエルを飲み込んで
いた時だった。美桜と目があった
白蛇は口から飛び足を又大きく
口を開けてゴクリと飲み込んだ。
するとポツリと彼は上から下まで
眺めながら、鋭い目をして言った。
「あなたが、月の指輪を
持っているのですね?」
「…なぜそう思いますか?」
美桜はつい口を聞いてしまった。
「だって、あなた私と話せるでしょう。」
「……」
「持ってると言うか,…
天から落ちてきて指にいえ骨に
はまっています。凄く痛かった。」
「カエルって?どんな味ですか?。」
蛇氏は「食べた方が説明するより
早いですよ。
たべます?
捕まえましょう。
おお、あれがいい、
まるっとして
うまそうだ。」
シュルッ
「い、いえいえ、食べれないから
味を聞いてるのです。」
蛇氏は爬虫類独特の目を大きく
開いて
「ああ…ね。
残念ですね、美味しいのに…!
そうですね、
強いていえば、鳥のササミですね。」