MAN of DESTINY王太子の執拗な求愛



4人で、テーブルを囲んで、1日の事を話ながら夕食を食べていると、
««ドンドンドン、»»「お義母さま、お義母さま、ウッウッウッウッお義母さまー。」««ドンドンドン»»

ナタリーさんが«あれ»って顔をした。

SPが張っているのに誰だろう。口一杯に芋をほうばっていた美桜が 

「出ます“モグッ”。」
と立ち上がったとき、ロザリーさんが

「奥様、あの声?」

ピンときたナタリーさんは、

「私がでます。食べてなさい。」

とドアを開けると
見るからにお嬢様らしき、きれいな女性がナタリーさんに流れ込んできた。ピンクのニットに白いフレアスカートをはいていて
凄く綺麗な人だった。

「お義母ウッウッウッウッお義母ウッウッウッウッ」

「ソフィー?、クロードと
喧嘩でもしたの?」 

「おっおっお義母‥様、
殿下が、クロード様 
が、お話はなかった事にと‥
言われて、」

「エー~~ツ」

全員、大声でハモった。
「何故です。王は知って
おられるの?」

「わかりません。ただ、
心から好きな女性が 
いると、忘れられないと‥
大変かわいらしいかたで…
愛らしいと…ウッウッ」

「エーーーッ」

また全員でハモった。
「どなたですか?ときいて‥も」

「も?」(゜o゜;)(゜Д゜;)
    ( ̄。 ̄;)(゜Д゜)

「おっしゃらないのです、ウッウッ」
   

ロザリーはヤバと思いボブも
察したらしく

牛肉のソテーにかぶりついた美桜にサラダを持たせ、口、離すなよと言われ、ウンウンと美桜は、頷く。
シチュー鍋をボブさんがもち、
美桜の首根っこをつかみ、
ロザリーがお尻で美桜を隠しながら部屋を出た。

ハアァ〜ボブとロザリーの
深ーい溜息が響く。

美桜は不思議な顔をしながらŧ‹”ŧ‹”

ロザリーもボブも
心配したとおりになった。
そう思いながらも口に出せず、
何とも言えない重苦しさを感じていた。

「お茶でも、お出しましょう。」

ロザリーさんはお茶の準備を始めた。
ボブと美桜は、外のバンガローに出て、食事を再開した。

「あ!!芋もち、忘れたー。」

と立ち上がろうとした、
頭をボブさんが押さえつけ、
「私が行くか らじっとしてなさい。」

と言われ、《ハーイ》
と芋もちの到着を待った。

動くなといわれても
気になり覗いたらロザリーさんと
目が合いメツと叱られた。 
帰って来たボブさんに美桜は,

「あんな綺麗な人なのに、
クロードさんは
何が不満なんですかぁ?」

と聞いたら、
またまた帰って来たロザリーさんに、

[あんたは呑気でいいねぇ~]

と言われボブさんは
白髪交じりの頭を撫でて

「美桜は、ほんとにドンカンで、羨ましいよ。」
と言われた。

「美桜は殿下嫌いかい?」
ロザリーさんが聞いて来たので

「嫌い?ではないですけど、
うるさいカーャンですよ。

男の人と話す時は敬語にしろ、とか、スカート短いとか、
友達と出掛けるときはSPつけるし、タンクトップ禁止とか、


ナンチヤラカンチャラですよ。
息つまりまんがな。オカン、オカン」

「ふ~ん、そうかい」

「‥のようだな。」
二人は苦虫を噛みしめたような
難しい顔をしていた。

(ボブ、殿下は美桜が好きなんだよ。)

〔そのようだな〕

(困ったね、
奥様が追い詰められなきゃいいけど…)

[殿下もまた思い切った事を‥]

(内乱が起きない事を祈ろう。)

〔王が旦那様が納めてくれるさ〕

(そうなればいいけど‥)

美桜は2人がテレパシーで話してるとは思いもしなかった。

本当に鈍くて、鈍感な美桜だった。
その天真爛漫さが美桜の特徴でも
あり魅力だった。
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