MAN of DESTINY王太子の執拗な求愛


薄いTシャツとジーンズをはいてキッチンへいく。
「おはようございます。」

「おはよう美桜。」

「おはよう。」

ロザリーさんはパンを焼きながら
挨拶を返し
えっ‼
2度見したまま止まり。
∑(OωO; )

ボブさんは新聞に目を通しながら
新聞紙をもったまま…かたまり。
il||li (OдO`) il||liふ

ロザリーさんは、またデカい目をひんむいて、そのままフリーズ!!

「アギャーーなんじゃそりゃあ~」
「ギャーーどしたんじゃ~そりゃあ~」

美桜のマルコメ君カットを見て2人はずっこけていた。

「何がしたいのぉ~。」
ロザリーさんは絶叫する。
悲鳴に驚いたナタリーさんが飛び出してきて、両手で頬を押して
タコチユウ、チュウ状態‼


美桜は目が覚めて記憶を取り戻した。
人を探さなしてはなりません。
しばらくお暇をください。

綺麗に正座をして木刀を右にねかせて
姿勢を正し-礼をした。

以前の甘えた、美桜ではなく
1人の剣術者のようだった。
3人はポカーンとしたまま
美桜の話を聞いた。

ラナもメリーも
少し大きくなった体をすり寄せてくる。

「ラナ、メリー元気でね、
また帰ってくるから、
私を忘れないでね、」

二匹を抱きしめて別れを惜しんだ。

美桜の姿から決心の強さを感じた
ナタリーは、渋々必ず帰って来ると約束を信じて、送り出す事にした。

ヤギ達の最後の世話を終えると、
ロザリーさんからパンをもらい、
SPに不思議がられながら
少年はミシェル邸を後にした。

2ヶ月の滞在ではあったが、
優しく人とはこうあるべきと
学んだ月日だった。

«美桜ーっ美桜ー!!»

後ろを見ればロザリーさんが息を切らせ、放漫な胸を揺らし追いかけてくる。

「はい、«ゼーゼ»お弁当。
こ、れは、ハアハア
奥様から、それに胸があっちゃ、
 ハアハア女とバレるよ。」

とロザリーさんの腰痛の腰巻きを
巻いてくれた。
「薄布で伸縮性があるから持っていきなさい。
これは洗い替えだよ。」

もう一枚の腰巻を手渡された。

奥様からはスマホとお金、
大層な額をいただいた。
しかしス〇ホは、ロザリーさんの
ポケットに返しておいた。

これ以上甘えたら、
前に進めない気がした。

ロザリーさんを迎えに来た
ボブさんにも手をちぎれるほど振った。

ふたりは見えなくなるまで見送ってくれた。美桜も二人に大きい声で

《《あーりーがーとうー。
  ありがとうーう》》
 と叫びながら前へ進む。

「行ってしまったわね‥う~う 
 ボブ。」

美桜の姿が見えなくなった項、
ロザリーは
ガクッと崩れ落ちた。
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