MAN of DESTINY王太子の執拗な求愛

美桜は息も絶え絶え
ハアハアハアハア
男はあんなに走りっ放しなのに息
切れもない。
はぁはぁ、はぁはぁ…



俺はこの前、
川で馬に水をやって入ると
可愛らしい小増がやって来た。


余りに可愛らしいからジッと見ていたんだ。魚を捕まえられず半泣き状態で、可哀想だから反締めにした魚を流してあげた。


アイツも喜んだが俺も楽しんだ。


何故か小僧の事が頭から離れず
夜1人で、小増探しに行くはずが護衛に見つかり大人数で山探しをするはめになった。


そしたら虹の柱が見えた。
何人かは、見たのだから、
月の乙女がいたはずだ。


しかし乙女はどうでもよかった、
俺が探していたのは小僧だ!!

あの場所に居たはずなのに、
もぬけの殻だった。

どうして分からないが、
アイツに会いたくてたまらず
毎日山に探しに行った。

今日も護衛に見つかり、この人数で、
やってきた。
そして見つけた場所には、
毒蛇が小僧に近寄っていた。
思わず剣を抜き蛇を跳ねやる。


逃げ出した蛇を確認したとき目を覚ましたと、言う理由だ。

説明したら良かったが、
あの睨みつける目が愛しくて
口元がゆるみっぱなしだった。

気の強い女は初めて‥いや男だったな。

誤解されても、
つい俺に楯突くとは、と思って
しまった。


いやいや、
それも一興、相手してやろうと思った。

ひょっとしたら俺はゲイ?


そんな馬鹿な..

女泣かせのレイモンドと
陰口を叩かれるぐらいの女好きだ。
絶やした事がない。


俺は既婚者で、
口が固い女としか付き合わない。



亭主が妾、愛人多数持っている
女のみだ。
ややこしいのは苦手だからだ。
しかし、この気持ちは?


戦いながらこんな事を考えていたら、
胴に一発!! 頭に一発、!!


こっちは怪我させないように
めちゃくちゃ気を使っていたのに。

あんな可愛らしい顔して

«ゴチン»
ってあるか?痛すぎだろう。

普通追い詰めたらごめんなさい
ダロ泣けよ!

素直に従えば、いいものを(怒)!






《《《小僧!!遊びは終わりだぞ‼💢
 よくもやってくれたな!!》》》

(ヤバイ、奴の顔が鬼になってる!
師範代こんな時は?‥
時間かせぎだ!! 
師範代の声がした。

 そっそうか!! )


美桜は、ナメた口調で問いかける。
「お前!!、名前は?な.ま.え.'!!」
時間稼ぎには持って来いの会話。



オホッホオー
「殿下の名を知らぬとは?」
髭をはやした体格のいい男達は
ドッと笑い出した。

「女は、こぞって
 殿下を奪い合うとゆうに、 」


≪僕は男だ!女じゃない。
男は対象じゃないぞー、
いくらモテたって欲求の解消じゃん。
バッカジャネ。

ヘンターイ!≫

「ウハッハッハ殿下どうなさいま す。?」

「ふむ!よかろう。
なかなか活きがいい小僧だ!
俺はザブラルブルグ国
📣レイモンド、アラールだ!!」


≪あんたが、レイモンドか?≫


「ホホホウ俺の名前は知っていたか?」
 どうだと言わんばかりの、
どや顔で美桜
を見て来た。
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