MAN of DESTINY王太子の執拗な求愛
≪どんだけ偉いかしんないけどぉ~
えらそーにすんなぁ~!!
それにいいオツサンが子供脅して
楽しいか~あ!!≫
またドッと笑いがおきる。
美桜はちょっとした隙を見つけ
スルスルスルと木に登った。
だいぶ上に登った時、レイモンドが
「危ないから降りないかー!!」
と訳わからんことを叫んでいた。
《危ない?は!! は!!
あんたが危ないんだよ。
誰が見たって、
ド変態!!
まだシにたくないって~のぉ!!≫
バアーカ4ね
「んだとお~ゴラア」
レイモンドが頭から湯気出して
怒っていた。
«ヤベー»
エロモンドか登ってきたが
ズルズルズルズルと滑って落ちた。
( ,,>з<)ブッキャハハハハ キャハハハハ
アーッハッハッハッハ、
「マジデー。ウケルーへたくそーっ!!
幼稚園からやりなおせー!
ばっかっか殿下!。」
美桜はてっぺんの枝を
ブラ~ンブラ~ン揺らし
つぎの木へまた次の木次、
次と渡って行った。
レイモンドの声が遠くに聞こえた。
自然と曲を
大音量で、独唱してあげた、。
≪♪♪レイモーンド♬♪エロモンド♬
エロ♪エロ,♬♪エロモンド♬♪
風に乗って“特別班”、
特別班”とSOSの声が聞こえた。
レイモンドの野郎が呼んだ?ヤベー
バイバーイ、エ~ロ~モンド
バイバーイ、
ピョンピョンピョンピョン
木から降りるとヘリが
山の方へレーザー飛ばしながら
飛んで行った。
今、山は危険だ!
仕方なく町に向かう。
その間もパラパラ空から音がする。
走り回ったせいで、
またまた、腹減った。
「あ~のりに巻いた、
🍙オニギリ食べたい。 梅干し、おかか、昆布、明太子
あ~ここでは高級食材どころか
手に入れるのが不可能だ。」
仕方なく空腹に耐える
道があるから進む。ただ歩くだけ。
「あ~肉くいて~
何アレ、寝てただけで、
お手配って…なに?unbelievable」
さっきの事を振り返る。
レイモンドの取った真の行動を理解
するのはもう少し後だ。
あ、あ、あ
「もう無理、
歩けない。辛い腹減った。」
パタリと倒れた所が
スイートコーン畑だ。
美桜の大好物🌽トウモロコシの、
長いギザギザした葉が、
«食べなよ旨いよ»
と誘惑する。ここからは
自分との戦いだ。
≪黙って食べたら万引きと同じ。≫
“ダメ”
«誰も見てないよ!食べなよ!»
心の隙から声がする
手が伸びるがぐっと引く。
«昨日から食べてないだろ~死ぬよ!»
≪ウ~ン!!死んでも、
泥棒にはなりさがりたくない。≫
自問自答の戦いはつづいた。