MAN of DESTINY王太子の執拗な求愛
マヤさんとの出会い。
「いいよ!おあがり。」‘
「だめ!!泥棒になる。」
「死にそうなんだろう?」
少ししゃがれた声に答える。
ウンウン大きく頷き??
「あ‥誰?」
後ろを振り返ると、
あの有名なアニメに出て来そうな、
目が大きくて鼻が高くて、
ちょっと顔がデカいお婆さんがニッコリしてたっていた。
彼女は、🌽を«グリッ»ともいで、
「ほら、」
«グワサッ、グワサッ»
コーンをむいて差し出してくれる。
美桜は正座をして頭を下げた。
「(´TωT`)ありがとうございます。
いただきます。」
手を合わせて一礼して受け取った。
がぶがぶがぶ、ムシャムシャムシャ
ゴックン。
なめとるように見事な真っ白い芯だけ
残った。
トマトも食べるかい。
「はい。ありがとうございます。」
三個ペロリンと、食べてしまった。
「めっちゃめちゃ、美味しかった。
とれたて最高ー。
ご馳走様でした。」
「御礼がしたいんですが、
明日お手伝いに来ます。」
「いいんだよ。早くお帰り、
もう暗くなるよ!
早く帰りなさい。」
お婆さんは、
バキバキと20本程コーンをもいだ後、
トマトや南瓜を乗せたリヤカーを押して帰って行った。
仕方なく元きた山道を引き返し、
また山に入って行った。
また川に戻って寝よう。
お婆さんのお陰で、お腹も満たされた。
「‥ってば!」ハアハアハア
「お待ち‥ってば」ゼイゼイ
「‥‥‥」
≪どうしたんです?≫
「ど、どうしたって?
コッチが聞きたいよ。
ゼイゼイ
く、暗くなるから帰りなさいって
言ったろ う。」
お婆さんは息をきらせ、
かがめた足に手を置いて、
息を整えていた。
「わかりました。」
と応えると少し安心したように、
サッサと帰っていつた。
仕方なくまた山道を登る。
「ゴラア~ツ」
帰ったはずのお婆さんは、
様子を伺ってたらしく
木の後ろから出てきた。
「どこ行くんだい?危ないだろ。
夜は山賊、獣、うじゃうじゃ
いるんだよ。
男だから良いけど、
女の子なら遊ばれて、
殺されても 、文句言えないよ!!」
怒りモードのおばあさんは
一気に説教しまくった。
「はい、でもずっと山で、
旅をしながら歩いているんです。」
お婆さんはじーっと眺めて言った。
「若い子供が?なんでだい?親は?」
「帰る家もないし、
良い魔術師も探しさなくては
いけない。
私のせいで迷惑掛けた人達が、
いるんです 。」
おばあさんは暫く考えていたが…
「魔術師?魔女なら知り合いにいるよ。
安心しなさい。」
そう言ってくれた。
半信半疑ながら安心した。
とりあえず、家にきなさいと
言われ申し訳ないが、
御世話になることにした。