MAN of DESTINY王太子の執拗な求愛
リヤカーを引いて、歩く!
彼女はマヤさんといい
多分80歳は過ぎてると言った。
20分ぐらい歩くと
マヤさんの家についた。
1人暮らしだから遠慮は無用だと
言われ隣はマヤさん経営のカフェで
家の中はキッチンを抜けると
住居になっていた。
店の中も見せてもらった。
50人くらい入れるお店で
凄く綺麗だった。
木目が基調な、
テーブルで凄くレトロっぽい。
入り口には野バラのピンクと白、
スイカズラと競うように花の香りが、
お出迎えって感じだ。
「ウワァ~可愛い。
と手を組み、足を跳ねてたら?」
「オネエ?」と言われた。
「私は女です。男やないです。
さっき名前いいましたよ~、
み、お、り、です。」
「やけに、女っぽい名前と思ったよ。」
とその時、
沢山の兵がウロウロしてるのが
見えた。
「今日は昼頃からやけに外が
騒がしいんだ!
なにがあつたんだろう。
検問も引いてあるし、
物騒じゃないといいけどね。」
“ギ“ク“リ(゚ω゚;)。o○(やば!?)
(ヤッパリここに至ら
マヤさんにも迷惑が掛かる。
良くしていただいてるのに!!)
「マヤさん、あのぉ~
私これで失礼します。」
「はぁあ、来たばかりじゃないか、
なにいってんだか。」
「私、なんです。」
「ん?なにが!?」
美桜は、マヤの目を見て小さい
声で呟いた。
「外の人達が探しているのは、
私なんです。 」
マヤさんはビックリして、
「何をやったんだい!
山にいたのは隠れる為かい?」
と聞いてきた。
「通報されてもいいです。」
そう言って朝からの出来事を話した。
何で追われるのか、分からないと
自分は寝てただけなのだと‥
もし理由があるのなら、
立ち会いしたとき、
頭叩いて、抜き胴をいれたこと
後、頭にきて、彼を挑発したこと
、こんな大げさになると、
思わなかった事。
マヤさんは
「レイモンド殿下はそんな事じゃ
怒らないよ。
何かあつたんだよ。
明日朝から城勤めの子達が来るから
聞いてみよう。
美桜は心配しないで。」
「しかしレイモンド殿下をまかすとは、
どんだけおてんばなんだい。
ヾ(≧∇≦)」ハハハハハ
マヤさんは部屋を借してくれた。
木目調の階段を上がると
一番南のへやを使いなさいと言われ
部屋を開けるとモスグリーンで
統一されていた。
枕カバーだけがピンク色でとても
気持ちが落ち着き気に入った。
クローゼットの服は
好きなのを着なさい。
と言われたが坊主頭に似合う服がなく
持って来た白のTシャツとジーンズに
着替えた。
お風呂も、
川風呂だったから今日はお湯だし
凄くリッチな気分になった。
ブラも用意してあるみたいで
今時のもので使いやすい。
風呂をでるとマヤさんが牛肉の
ステーキを焼いてくれた。
「ウワオ~にくや~ないか~い。
≧∇≦*」
久し振りのお肉見ただけで
元気になる。
胃袋も戦闘態勢、何時でもコイ
コーンスープや焼きたてパン
たまら━━━ん。
「ウンマ~イおかわり、
おかわりくださーい 。」
その夜はマヤさんと、沢山食べた。
デザートはアップルパイという
贅沢さ。
「やった一!!」
もう捕まってもいい。
ご飯だけは食べたい。
そんな事を考えながら久し振りの
ベッドに満足しながら
野獣のような生活を振り返る。
ヤッパリ暖かいお布団の中が
幸せ。
美桜は、サバイバルなる生活より
人間らしい生活が幸だと
改めて知る。
それから体も心も胃袋も
満たされ
美桜は久し振りの深い眠りについた
ガラシアンを出た時以来の
安心感に包まれて。