MAN of DESTINY王太子の執拗な求愛


««マヤさんだから話ますけど、»»
キョロキョロキョロキョロ
彼は誰も居ないのを確認すると
ポッリと話だした。

「昨日、殿下が少年に
一目惚れしたらしく、

少年に逃げられて、
しかもコテンパンにやられたらしく、
国を挙げて探しているんです。»»」
              ククク


「へぇ~殿下がДかい!!」


「そうなんですよ~、
 昨日から事務処理も、忙しくて、
 徹夜ですよ!

 色々兵士のナンヤラカンヤラ、
 非常線を張ったりもう、城の
 経費がどうのこうの!つかれました
~。
兵士分の弁当、飲み物その他に
終われ大変なんですよ~w」


へえ〜〜〜っ‼

「殿下がお熱かい?そんなにいい男かい。」



「いや、いい男と言うより、
 護衛の話から、 
 可愛らしい系だそうですよ」


 「で!!それだけで御用とは、
ふう"~ん殿下も大人気ないねぇ
  で‼罪名は?なんだい ?。」

突然青年の肩が揺れ出した。

「罪名は?」
      ククク、ククク
「ブッ、ブフフッフッεぶふふふω」
 ぶふふふ

    「うっ、きたなァ~い。!!
     唾とばすな~!」
マヤさんは叫ぶ!

「ウブフッ、ごめんなさい。
 ブフフッでっ‥んかを‥εぶふふふ」

        「殿下を???」
《も、も、》

「も?」
マヤさんは早く喋れとばかりに
せきたてる。

「殿下をっ、クッククク“弄んだ罪!!”
 «ハアハアハア、
 アハハハハ»ウ~グクルシイ~。》

今度は《ハア~ッ》とマヤさんが、深い溜め息を吐いた。


「で!!捕まえたらどうなるんだい。」


「殿下の付き人で、雇うそうです。
 つまりですね、あれですよ。あれ、」
   アハハハハアハ ハハ
 ドンドン、バタバタ
テーブルと足を叩きながら苦しそうに、
言いたいが、言えない状態。

相手は殿下だ、侮辱罪はまぬがれたい。



「妾のような扱いかい?
 レイモンド殿下も、 
 大人げなさすぎだねぇ~。頑張りな。」

サラッと言い放つた、マヤさんを
ビックリして彼は見ていた。


「侮辱罪でっ、捕まりますよ。」
彼は誰も居ないのに、小声で注意した。

「お待たせしました。」

美桜がニッコリすると青年の笑い涙に潤んだ目が大きく開いた。

「私の孫なんだよ~、
 そっくりだろう。
 可愛らしいだろ。
 でも許婚がいるから、ダメだよ。

 
しばらくいるから、城の男逹にも、
そう言っといておくれ。
惚•れ•る•な•!!ってね。
  たのんだょ。」

「ああ。…ですか、わかりました。」
と力なく呟いた。


非常線も検問にも引っかかる事なく
小僧は捕まらない。
椅子に座り頭の上で手を組み
目をつむり足を組み椅子を揺らす。

「もう一週間か?」

ドタドタドタドタ、バーンと
執務室のドアが乱暴にひらく。

ズカズカと入って来るなり、
バーンと机を叩く男。
わかっているがめんどくさい。



「レイモンド、なんだ、
 あれは?噂も広がっているぞ!!
 お前何考えてるんだよ。」

ビジネスカットのヴァルタンは
ツーブロックの髪をキチンと整えて
真面目が息をしているようだ。

「ま~ったく真面目過ぎるぞ!
 ヴアルタン。 
 レイモンド殿下と言えども
人の子なのだから、なっ!!」


後ろからロベルトが
ミディアムに切ったピンクブラウンの、
パーマーの髪をチリチリねじりながら鏡の前で、ヤレヤレみたいに顔をだす。

甘いマスクのこの男、
こちらは少しチャラい。


この2人は幼少期より俺の遊び相手とし
学業から武道、
離れることなく過ごしてきた。

兄弟以上、友人以上の付き合いだ。
思った事もズバズバ言い合う。

性格は三人三様。武道や剣も、
三人はなかなかの、使い手だ。



「いいかぁ~ヴアルタン、
 レイモンドは、林 檎、梨、桃、
丸いのばっかり食べてたから 
 黄色い色の長いバナナを
食べたくなっただけさ、
ナァ、レイモンド!!。」




《«バッカもーん»》》》》》
≪なんとゆうたとえ!!だ!!恥を知れ!!≫

ヴアルタン、は怒りモードで
レイモンドもロベルトも耳が痛い。
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