MAN of DESTINY王太子の執拗な求愛


ロベルトもヴアルタンも、
癖なのか、
町の様子や農作物の様子を
✍️メモしている。

フウ~気持ちいいなぁ、
眠気がさして、あくびが出てくる。
ア~アフア~

ガキーッキイ、
ーブヒヒィィーン馬の嘶きと共に
ブレーキがかかる。

   「何事だ!!」

ロベルトとヴアルタンは、
レイモンドを後ろに押しやり、
盾になり剣を構えた。



騎士団、団長のチャールズが
馬車のドアの前で片膝をつき、
娘が横切ってございます。



それから、殿下のお気に入りのカフェは
今日、体業しておりました。

「なんと、
 一年中休みなしのカフェがか!!? 」

「仕方ないな…またヒマを見て、
 忍びでこよう。」

ヴアルタンとロベルトは残念そうに言った。

外では御者が娘に説教している。

「この麦と王冠の旗が見えぬのか?
 横切るとは何事だ。」

「ごめんなさい。
 でもこんな狭い道通んなくても、
 大通り行けばゆっくり通れますよ。 
 ここは農道!!」


「騎士団の1人が娘に近づいて、
 王族御用達、の馬車だ!
 気をつけなさい。」

「は~い、そっちも、
 きおつけろよ~キャア
 ~ア~アフア~あたたた」

「危ない!」

坂道で止まったためリヤカーが 
後ろへ下がり始めた!
引力の法則はこの地でもある。」

「団長!!」

「大丈夫か?」
 突然背の高い甲冑を来た男性が
 娘のリヤカーを押さえる。

男性は耳元で、

「この馬車には、
 レイモンド殿下が乗っておられる。
 言葉に気をつけよ!!」

と小さい声で言った。

(ゲ、レイモンドの馬車かよ。ヤバ)

美桜は下を向き目ギリギリまで、
スカーフを下げ、細目にし、
髪を寄せてシャープな顔だちにする。

風が吹くと目の粘膜が痛く、赤くなる。

「📣いいから、早くだせーっ。」
 レイモンドは、イライラしながら
 叫び声を上げた。

「チツ、…ルサイ」

ヴァルタンとロベルトは顔を見合わせ、

「なんか言ったか?」

レイモンドを見ても首を振る。

レイモンドがドアを開け出て来た。

不信な面もちで
美桜を上から下まで眺めて来た。
上を向いてシラーっとしていたら
騎士団長様が、ロパクで、挨拶、
あ、い、さ、つと言った。


〔挨拶? “ああ”そうかぁよし!!
 
いつかみた有名な劇団の公演で
 たしか~]
      エートォ

「殿下におきましては、
 エ~トごっごきげん 
 麗しく、エ~ト何だっけ?
あっそうそう、 
御 視察いたみいります。」
         ダッタッケー、~。~;?

エプロンの裾を掴み足を一歩引き、
頭を下げた。
レイモンドは首をゆっくり傾けながら
怪しんでいる様子。

(まずかったっけ?
じゃぁ、かしこまらずこうか?)

「いやぁ~いいお天気デスネー、
ェロモンド 様«ニッコリ»」
でどうよ…

益々疑視して来る。
「コンチワー。テヘッ」

すると慌てた様子で騎士団長様が、
早口で

「殿下早く参りましょう。
 時間が押しております。
 私がきつく叱りおきます。」


と殿下様をそそくさと馬車へ
追い立てた。
出立の合図を御者に送る。

馬車が出ていくと騎士団長様が、
美桜をジロリと睨んでいた。













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