MAN of DESTINY王太子の執拗な求愛
「美、桜、
 俺言ったよな?
 殿下が乗っておられると。」

美桜はウンウンと頷いた。 
           キイタ、キイタ

「私は、月の乙女を守る為、
 神より使命を受けているんだ。

 さっきカフェに行って
 美桜の事聞いたよ! 
 ヤンチャ娘め!!ゴチン」

イ、いたぁい
「マヤさんの仲間?」

「ああ、チャールズだ。
 話は後だ、
さっきのエロモンド発言で、
 頭のいい3人だ、
 気付かぬはずがない。
 とりあえず今日は帰れ! 
 いいな!でないと、
 俺が美桜を捕まえねばならない。」

と言って馬の尻を叩くと
颯爽と走り抜けていった。



(今度捕まれば妾男にされる。
かなりヤバい!)


美桜は、オケツを押さえた。

美桜はさっさと畑に戻りアオアオと茂った、トウモロコシ畑にリヤカーを隠し、
自分はムギの青い穂の中に身を隠した。


ガタガタゴトゴト馬車は揺れる。
レイモンドは馬車の窓を人差し
指でトントンしながら考え事を
している。


クスクス、クスクス
「気持ち悪いな!何だよロベルト。」
           ニヤニヤ

ヴァルタンは半分笑いながら
ロベルトを見る。

「俺の聞き間違いかな?さっきの子
 レイモンドの事、エロモンドって
 言ってなかった
 か?」
   クスクス

レイモンドは指をさして《それな!!》

グフフフフ、ヴァルタンまで、
「おれにも聞こえた。
 しかも農道は、通るな的な事
 言ってたよな。」

「俺も聞いたよ!」


レイモンドは顎に
人差し指と親指を当て考えながら
人差し指をスライドさせ、
うなずいて答えた。

「彼女の言ってることは正論だな!」

「確かに。」

3人は妙に納得しながらも、しかし

「小生意気だなぁ!面白いけど‥」
            ニヤニヤ

(小生意気!?確にな!しかしあの口、
ぽってりとした唇!! 見たことある。エロモンドって•••あれはチビのくちぐせ?
…あ!!あ!!あ!!)あーーー!!


「あ••・ーっ!!チビだ•チビ•チビ
こうしちゃ おれん。
“ドケ”ボコン«イテッ»」

レイモンドはロベルトを、
足で軽く?蹴って大あわてで、
御者と交代し、
御者を馬車に押し込むと来た道を
引き返した。

ヒヒーン、ヴヒーヒン

「ウワア~ウエ~ツオエ~。」
 馬車の中から叫び声と嘔吐する
 ゲロゲロゲロの音に以た声もする。


「キタネェ~、ウワッきたねーよ。
 キモッ、キモッ、 」

 ヴァルタンと、ロベルト+1、
 の悲鳴にも似た叫び声。


馬のたずなを引くが上手く
走らない。走りながら叫ぶ!

📣「««おーい…チャールズ!»» 
チャールズ!»»  」

「はっ、殿下!!」

「馬を私に着けよ、いいか!! 」
「はっ、殿下。」

チャールズは馬車へ
レイモンドは馬へ乗り換えた。
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