MAN of DESTINY王太子の執拗な求愛
🐝昨日アレンが見合いの日を伝えに
来たらしいが、レイモンドはもうどうでも良くなった。
美桜は、アリアに連れられ城に
入った。
「ウワア~凄い。何この彫刻。
ロダン?」
「ウワア~
なにこのシヤンデリア、廊下なのに
シヤンデリアの列が頭上に続く。
ゲツ
「絨毯も高そーっ。
ウワア~凄いなにこの
バラ園ナガー。」
「ウワア~噴水もあるう~
しかも部屋いくつあんのう~
すげーよ…!!スゲー。」
キョロキョロキョロキョロ
またまたキョロキョロ
「ウンーッ、コホン美桜様、
はしたない。」
「…ン!様!??って?」
「は?」
見下ろすアリアの青い瞳は
ニッコリしながらも
唇はキュッとしまってヒクヒク
している。
「やぁだぁ~アリアさん、
美桜ーって呼び捨てじゃん。
急に変ⅱ」
美桜もアリアを見上げて
バシバシ腕を叩いて、豪快に笑う。
アリアさんは周りの目を気にし始
めて
「美桜様、オムリー侯爵の
御息女なのですよ。
良いですね。
はしたない、オムリー様に
恥をかかせてはダメですよ。!」
ギロリ、怯んだ美桜は小さく返事した。
「ハーィ。」
アリアさんはエレベーターに
指紋認証をして乗り込んだ!
何階とかナイ。
つまりは直行ってことか。
音もなくエレベーターが開く。
今度は、顔認証で、
たかーい大きなドアが開いた。
体育館位の広さを歩く。
シヤンデリアや図書館やジムやら、
シアター室やらを抜けると、
またドアがありこれも指紋認証だ!
(たった一人に金使いすぎやろ
ママだったら叱られとるわー。
しかも、めんどくない?。)
アリアさんが美桜を気にしつつ
口を開く。
「ジロジロ見ない、前を見て
真っ直ぐ歩く、良いですね!」
「はーぃ。」
イヨイヨ敵地にはいるのかw。
「おはようございます。」
返事なし。
アリアさんを見上げると、
「まだお休みですね。」
「起こしましょうよ。」
美桜は寝坊助の殿下を指差す。
「殿下は朝が苦手で、起き
ないのよ。」
「殿下、殿下、」
優しく囁くアリアさん。
甘やかし過ぎ、
美桜は持っていたパンフを丸め、
アリアさんがよそ見したすきに
耳元で
「でぇ~んか、オ.キ.ロ!!甘えてん
じゃね ~ ぞ!!」
««えつ、»»»
アリアさんは目を丸くして絶句した。
殿下は、ほ~ら、バッと飛び起きられ
ましたがな~。
耳がこちょばゆいみたいで、
片目を閉じ耳を
小指でかいておられます。
「その子は?」
「おはようございます。
オムリー侯爵の御息女で美桜様
です。
今日入られて何も御存知ありま
せん。
お許し下さい。」
肘で、アリアさんがつつくので
顔を見たら、
クチパクで、あ.い.さ.つ.と言うので
夫婦同じ事するなあ~と感心して
たらイテッ
頭抑えられ
「宜しく御願い、
いたします。」☞これ、アリアさん
が言った。
レイモンドは??って顔していた。
「もういい、アリアちゃんと
教えてやれ」
「はい、申し訳ありません。」
スゴスゴとアリアさんに首根っこを
引かれ部屋をでた所でお説教。
気を取り直したアリアさんは
美桜に指導する。
「いい美桜、殿下は、
7時半におこしはじめて、
8時半に起きられるのよ。」
「分かりました。
8時半に起きるんですね。 」
メモメモ
「その日のスケージユールに合わせ
着替えは、言われるまえに、
用意します。
お客様が見えたら、
あちらの客室に通します。
わかります?」
「わかりまーす。」
アリアさんに付いて、
1週間みっちり仕込まれた。
なにから、なにまで、
呆れるくらいの横暴さ!何様?
幼稚園児も顔負けな感じ!
王太子の実態、基本立っていれば
着替えも終わる。
歯磨きくらい自分でやれよ、
と呆れつつ
シコシコカシャカシャ、
なる程立派な歯並び。
アリアさんを、はなれて
今日から独り立ちです。
腕がウズウスなりますなぁ〜ヘヘッ