MAN of DESTINY王太子の執拗な求愛


🐝ふふふん、ふふふん

メシくわせ♬めしまだか♬♪

たたたたたって、その先なんだっけ?

「随分ご機嫌だな?」

「オウ、ヴァルタン、ロベルト。」
ヴアルタンはレイモンドの部屋前で足を組んで待っていた。

ロベルトも超ご機嫌なレイモンドに
ニヤニヤ

2人はなにがあったか知りたくなった。

「マ~ク3人分の食事を
 美桜に用意させてくれ。
 朝たのんだ奴必ず持ってきてな!」

      「御意。」

マークは、足早に厨房へ向かった。
エレベーターに3人で乗ると,

「チビでも見つけたか?」

   「いや・・・見つからん。」

「しかし、お前、最近楽しそうだな?」

「俺が‥楽しそう?まさか!」

部屋につくと
¥ン0.000.000の特注のソファを見つけて、ロベルトが

「いやぁ~王太子はちがうね~
 すっごいいい感じ。」
 とゴロンと横になった。

ドンと生けられた花々が余計ゴージヤスに見える。


「ああ、母上が見合いで、
 部屋に連れ込む程いい子が
いた時の為に
 用意したんだと。」


「ああ、既成事実の為か?なーる。」

「失礼します。」

お食事の用意をさせていただきます。
その声に3人は振り返る。


「あ~新しいメイドの、美桜だ。」
レイモンドは美桜に近ずき肩に
手を回す。
“ウギャー”

「あっ、失礼しました。」


足を抱え、
ピョンピョン🐇跳ねる
レイモンドを見て2人は目を丸くした。

美桜は、2人に
「宜しく御願い致します。」

と頭を下げた。

時々変な音がした。

  ≪キュルルルルーグウ~≫  

「コーンスープで御座います。」
            ゴクッ
3人は見合い話で盛り上がっていて美桜のペコパラ虫など気にしない。

「本日のメインは、
仔牛のステーキです。」
             ウマソー
産地は、
ルキニア産で、ございます。

(説明いるか?、
どいつもきいてねーし)

美桜はチョット不機嫌になったが
仕事と割り切った。

     ≪グウ~≫

「可愛い子いたらいいな。」

「レイモンド嫌がってたのに急に
何でだ?」

レイモンドは美桜をチラ見して

「急に見合いもいいかなーって
思ったんだ! 」
と言った。

      「へ~]

「美桜あれだして、アレ]

 「シェフが持ってきます。」

お待たせいたしました。
白いコック服の総料理長が現れ
料理の説明をし始めた。

「川魚のチーズ香草焼きで御座います。」
           
魚は、
ブルグ産の虹鱒で、
チーズは殿下のご友人、
クロード様の母君の手作りで
ガラシアン産です。


「≪≪クロードの!! ≫≫」


美桜とレイモンドは思いっきり叫んだ後
顔を見合わせた。

「あっ、失礼しました
 ガラシアンと聞いて
友達と勘違いたしました。
お気になさらず。」
          コホン

「へえ~うまいなぁ!」
ロベルトが感激の声 をあげる。

虹鱒の腹に野菜やキノコがタップリ詰めてあり中からチーズがトロリンと出てくる。




懐かしいチーズの臭いがする。
ロザリーさんとナタリーさんが、
あれこれ考えて作ったんだろうなぁ。
美味しそう。
 .。oOヒトクチ、ヒトクチ、食べたいです。
と言う心の声を噛み殺す。

「美桜!!みてみろよ、
このチーズの引き具合。
 あ~魚もうまいなあ~うまい。」
ペロ~ンと伸ばして大きな口に入れる。
あふあふ


 「アツーうまーっ」
そんなレイモンドを白い目で見る。
 ソリャア、美味ヨネ。

「美桜食べたいか?」
レイモンドは、糸引くチーズを
美桜の口まで持って行き
美桜があ━━━━━んとすれば
ヤッパあーげないっ♪」

“あ“あ“あ~“っ Д。

美桜は思わず、デカい口を開けた
ままフリーズ。

ヴァルタンとロベルトは
余りの出来事に呆けてしまった。

察するにこのチーズ焼きは、
美桜の大好物?それをしりながら
レイモンドは食ってるわけだ。
しかも、みせつけながら…
    ≪グウ~ギュルル≫

美桜のペコパラ虫の音を楽しんで
いるようにも見える。

ヴアルタン様ブラック珈琲
ロベルト様ダージリン
ぱかむちゅこ様カプチーノ
で宜しいですか?


ん?クスクス



本日のデザートは
チョコレートケーキで
御座います。
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