MAN of DESTINY王太子の執拗な求愛

🐝⋆︎*゚∗🐝
「ブフフッ!!
 アレ!レイモンドこれ嫌いじゃなかった
っ 
け?」 


ロベルトが笑いながら指摘する。
ヴァルタンも
「おまえ、ククク苦くて甘いの
嫌いじゃなかった?」


「いやぁ~最近目覚めてさ~旨いな~」
 ガブリ。
     ≪キュルルルル≫

「美桜おなかすいてるの?」
 ロベルトが、紅茶を口にしながら聞く。



「すみません。おなか、なるんです。
 それだけで、お腹はすいておりません。」


「昼御飯は?」

     「まだです。」

「じやぁこれ、食べなよ。」
 ロベルトが差し出す。

「僕のもどうぞ。
 チーズ焼きとステーキでパンパンだから、
 食べれないよ、良かったら 食べて。
 さぁどうぞ!!」

ヴァルタンもチョコレートケーキを差し出した。


「やったー。私大好物です。うれ
 しーい。
 かたずけたら、いただきます。」

出っ歯むき出しで大よろこびした。

チョコレートケーキを
皿ごとワゴンに載せようとしたら、
長い腕が2本延びてきて

ガッとチョコレートケーキを握って
パクパクと食べてしまった。
          アアアーアー
チョコレートケーキの行き先は
レイモンドの お・な・か。

「あ…あ…。」

     「ガックリ…」美桜は肩をガタッ       と肩を落とした。

「客のメシを食ったとなれば、
 オムリーにも問題だな!
 そうなる前に、助けてやったんだぞ。
 早く仕事に戻れよ。」


ペチョペチョペチョ

行儀悪くわざと指を舐めている。
音からして憎たらしい。

「ウヌヌ!!‥ 失礼しました。」

うなだれて出て行く美桜を眺め、ご機嫌なレイモンドは

♪♩どうして*ながが♪♩へるの*な~
タラタラたたたたた「この先がわかんねー!」

と言って小馬鹿に送り出した。
美桜は「チッ!」と舌打ちした。

マークが入って来て仕事の話しをする。
ヴァルタンも、ロベルトも聞き耳をたて聞いている。

窓際にいたロベルトが、
「アレ!美桜だ、何か食ってるぞ!」


ヴアルタンが
「…草取りしてるんじゃないか…あ?」

「クサ?食ってる?」

「まさか!」‥レイモンドも窓際まできて
見てみた。

ロベルトがマーク、
美桜は、昼御飯は食べたの?



「さぁ、朝は、病気の孑のぶんで
 四時から入ってますよ。
 朝ご飯は、庭師の手伝いで、
 食べれなかったそうですが‥」


ロベルトが
「四時から入って夕方まで飯抜き      
か?キツいな!戦並だぞ!!」


みるみるレイモンドの顔が青ざめてきた。
厨房に電話して、
美桜の好きな、タマゴサンドと
魚のチーズ焼きと
チョコレートケーキを、
包んで持って来いと頼んでいた。


3O分で厨房から上がってきた、レイモンドは、走って持って行った。


寂しそうな後ろ姿に、
「美桜」と声かけると
振り向いた美桜の口には、
ヨモギやオオバコの野草が飛び出ていた。


「せめてドレッシング使えよ。」
 と言ってしまった。

     「食え。」

「1日くらい食べない日は、
ざらだったので、お気ずかいなく!!」



差し出したが、臭いだけかぐと、
休み時間終わっちゃった。
と走って行った。



レイモンドは何とも言えない気持ちになった。

マークに美桜を呼び出させて食べさせるように命令した。

しかし美桜は、
仕事があるからと拒否したらしい。



あの時、仕事に戻れと言ったから
美桜も意地になってたのだろう。

「頑固ものめ !!」

腹減ってんだろうな~
晩飯は、今日しっかりと食べさせろ!!」。
マークに命令した。



しかし6時には帰ったと報告があった。
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