MAN of DESTINY王太子の執拗な求愛



🐝次の日

「おはようございます。殿下、」

    「もう少しねかせ‥ろ」

「はい。」

「ん‥!はい‥?
優しく‥ない‥か?」

「…」

枕の間から、薄目をあけ、顔を除かせると‥‥美桜じゃない女がいた。


ガバッと跳ね起きて、
レイモンドが尋ねる。
「美桜は?」



「私ライナと申します。
 今日から殿下付きの
 メイドに≪😠美桜を呼べ!!≫」

「えっ、」

あまりの権幕に腰が抜けた彼女は


「美桜さんは、
一般のメイドに格下げになり 
ました。」

「なにぃ、誰がそうした。」

「確か、美桜さんの
希望だと聞きました。」

「どこにいる。」

「今は、騎士団の朝練の掃除に‥」


 そう聞いたレイモンドはベッド
から飛び降り
練習場に乗り込んだ。
 突然の殿下の来襲に、
 二軍の騎士団は、
 驚いて、道をあけた。

練習場の真ん中で、美桜と
若き男が立合いをしていた。

「代われ。`✧ω✧´」
人睨みして、二軍の騎士に命令する。

美桜は?は!!と思ったが、
偉そーな態度でレイモンドを見ると


「滅相も無い!!お許しください。
殿下‼」
と棒読みの冷たい感じで突き放した。


回りはいつの間にか野次馬で
一杯になり、
二軍の練習場には来ない殿下が
来てると噂が広がり、
殿下だ、本当に殿下だ!
と声がどこかしこから聞こえる

レイモンドは剣を振り下ろすと、
バシンと音がした。


美桜が反撃した。


バシバシ、バシバシ、バシバシ
木刀が唸る。



ガツンガツンガツン打ちつけ合う迫力は
見学に来ている者達を未了した。



メイド仲間も駆けつけて

  「本当に立ち会ってる。」

あの時の、
ハッタリは嘘じゃなかった事をしり、
ブルッとなった。

睨みあいも続いて、
どちらからともなく
ぶち込み合う。

カキーン、ガツンガツンガツン。

エイエイエイ、バシバシバシ
最後にカキーンと音がして棒がふっ飛んだ。

チャールズが走って来て、




嫁入り前の、預かり者で御座います。

私に免じて、お許しを、
片膝ついて、チャールズが頭を下げた。

レイモンドは

「勝手に配置替えするな!私が許さぬ!
 早く部屋へ来い。なんだその服は
 着替えろ。」

去っていくレイモンドに
👅!と可愛い舌をだす。


ゴチンとげんこつが落ちてきた。
チャールズの顔を見て、イタイ


    「このじゃじゃ馬め!」

と一言こぼして出て行った。



美桜はやっと可愛いメイド服が
着れたのにと、ほっぺを膨らむだけ
膨らませて、更衣室に向かった。


「しっれーしまーす。」
だるそうに、やる気なさそうに
入って来た美桜は、
ダラダラと腕を振って、
着替えの手伝いの準備をした。

ダラダラと…。

ダラりダラダラ・・・と‼
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