MAN of DESTINY王太子の執拗な求愛



🐝⋆゜
しかしクロードは気にもしない様子。


「美桜、宜しくね。」と握手。

「はい…。」

ホッとしつつも、遂に
ここを去らなければと心に決めた。

自分はレイモンドが好きだと思う。
レイモンドにも婚約者が決まるだろう。
潮時とゆう言葉を使うなら正に
今なんだろうな。

美桜ははだけた服を整え
ボサボサの頭で、
猫じゃらしを二、三本髪に刺して
出て行った。

レイモンドが風呂に入り、
美桜が着替えを用意する。
今日のスーツは紺色の
上下ストライプの
美桜お気に入りのスーツだ。

「もうすぐ他人の旦那様か!。」


きぬの薄いブルーのシャツに
モスグリーンのネクタイ、
それにエメラルドグリーンのピン!

スーツの上着をピッと引っ張る。
整える姿はかなりのイケメン。

レイモンドはチラッと美桜の顔を見て


「回りを安心させる為だから、
 心配するなよ!」

と言ったけど、さっき見た
姫様軍団は、みんなスタイルがよく、
まあそれなりの方もいらしたけど
美人が多かった。

エロモンドなら
直ぐ飛びつくんじゃないかな?
ン千万のソファーの出番だね。

姫様一人一人にお茶を出す。

その中でおとなしそうな
綺麗な姫様をみっけた。
ルチアマンダ国エミリア様と
書いてある。

出回った噂とは全然違っていた。


控えめで美しぃ姫様だった。
しばらく談笑が続きレイモンドにも
お茶を出す。


綺麗な姫様を前に
カプチーノとは言えず
大人の「俺」を強調したいのか、
ブラック珈琲を頼まれました。

(おーそうきたか。)

超濃いめのスペシャルな
B•コーヒーを入れて
さしあげました。

足を組んで苦いどころではない
珈琲を、カッコ良く飲んで
おられます。テヘ

昼がキター
本日のメニューは、
とシエフが、出てきた。

(あ、私の好きなフカヒレスープ。
何年に一回しか食べれない大好きな
    フカヒレ。
そして、メインは仔牛の頬肉のトマト煮)


姫様たちは少食なのか?
(残すなよ。牛の身になれ。)

と心で、ケチつけながら配膳した。
デザートを出したら美桜の
仕事は終わりだ。

殿下は、今度はダージリンを
頼みやがりました。

よく揺すって、タップリと煮出して、
あげました。
シブーイお茶を平気な顔で
いただいておられます。

さすがに、大人の男!! 

   さすが、王太子殿下!


姫様達はウットリされています。

あとは側近と執事を残し退散です。
レイモンドをチラ見したら、

鼻が伸びてます。
にやけておられます。

見合いは渋々なんて、
よく言うよ、ノリノリじゃん。




夕方になってやっと
帰ってこられました。
ここからはメイドと殿下の壁を
作ろうと決めていた。


メイドごときの心配する事ではない!
いつぞやの、吐き捨てられた
セリフが脳内リフレイン
美桜の心に聞こえてくる。
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