MAN of DESTINY王太子の執拗な求愛
お后様って何?、じゃあ、イギリスかフランスか?
な?なに時代?ルイ16世みたいな(?_?;
嫌々、ヘリコプターあるし、トラックあるし?中世じゃない!!。嫌々シンデレラ?白雪姫?の時代っていっだっけ?)
そんなことを考えたらウトウトまた眠っていたが、まだ口論は続いていた。目を覚ますと、
「母上、兎に角一度父上とお話
くださいませ。」
彼がそう言うと、横から髪を七三に撫でつけ鼻の下のちょびひげをはやした、人の良さそうな30代後半位の気の弱そうな男性が、続けて言った。
「お願いいたします。
わたくしも王の命を受けて参りました。
何とぞ御願い、いたします。」と縋るように説得をしていた。
「分かりました。戻りましょう。
少し待ちなさい。」
そう言って部屋を出て行かれた。
(えっ帰るんかーい。)
お后様は帰って来ると右手に何か持って現れた。ぁゎゎ
(あ、あれは包丁??)
お后様は声高々に叫び
「葬儀は不要。
どうしても帰れとゆうなら
私の亡骸を王に差し出せ。」
刺身包丁のような浅黒く異様に光るものを高く掲げ自分の喉に向け振り下ろした。
カキーンと音がして、護身用のサバイバルナイフでクロードと呼ばれた男がお后様の包丁を投げ飛ばし、
包丁はグサリとil||li (OдO`) il||li美桜の近くまで飛んで来て真っ直ぐに立ちブラブラと揺れギラリと光った。(キェェェェェエ)
美桜は目を ««バッ»» と見開き
(あ!!あぶぶぶぶねー。マジでヤバ!ヤバ!)
ベッドの中で両足がゴチゴチと震えた。
il||li (OдO`) il||liしゃれにならないっす。
とドキドキする胸を押さえた。
後、二センチですがな~。
助けてもらいながら殺されそうになるって、なんなん?
「ベルナルド、私が離縁出来ないうちはベッドに他の女の入室を禁じます。
ベッドは取り替えたのですか?
汚らしい。」
「ア、アアす、直ぐ取りかかります。」
慌てた、様子で答える。
「まだやつてないの?
気持ちわる~、帰って
其処に寝れとゆうのか?」
「も、申し訳ありません。」
タラタラと染み出すような汗…
「うわ、アレは冷や汗ですな。」と美桜は解説しそうになる。
「よい!そなたが誤る話ではない!!
あのボケカスが、誤る気のない
証拠です。
ほとほと愛想、がつきました。」
「いや、それは…王も反省されて…おり」
オロオロ何回もお妃様と目が会えば汗をふいていらっしゃる。
「それか早く離婚届持ってきなさい!
それならルイーズ王のやりたい放題では?
もう、あの人には興味も怒りも
無くしました。
もう、これで良いでしょう。」
お后様の意思の強さに根負けしたのか?
「また来ます。」と
肩を落として2人は帰って行った。
そんなドタバタな修羅場を覗いたせいか
疲れた身体は叉眠りの園に落ちて
冷たい感触に目を覚ますと美桜の手に冷たい氷嚢が乗っていた。
金髪のワンレンヘァ-の綺麗なお后様が
ブルーのビー玉みたいな目で
覗き込んでいた。
「まだ痛むかい?」
どこか、かき氷おばちゃんを思い出す。気の強さと暖かさとを兼ね備えている女性。
「すこしだけ…。」
と答える。美桜はピンクのスモック型の可愛らしいパジャマを着ていて、うでに点滴が刺さっていた。
「熱もあったし、脱水も起こしてたからねぇ
痛かったら言いなさいね。」
そう言われまた安心して眠った。
ZzZzZzz‥
眠りに落ちていく自分が分かる。
安心したの‥か?
疲れたからなのか?
ゆっくり、フワフワした感触に、つつまれながら‥沈んで行くようなそんな感じ。