MAN of DESTINY王太子の執拗な求愛
🐝⋆゜

「ハンナさんお久しぶりです。
 時間が無いので聞くだけ
お願いします。
 もし、私にもしもの事があれば
 御願いがあります。」

「えっ!!美桜何の話なの?」

「ごめんなさい、聞いて下さい。
 時間がないの。
 犯人はエミリアです。


アルベルト殿下に、
クロード殿下と一緒に
レイモンドを説得してエミリアと
別れさせてくれる要に頼んでください。


私が死ぬまで、
そんなに長くかからないと思います。

色々御世話になりました。

楽しかったです。
テリーさんにもハンナさんにも、
御礼言います。
ありがとうございました。

出会えて…
   よかった。」



話すだけ話したらすぐ切った。


ハンナはテリーに慌てて話すと
テリーはすぐアルベルトに相談した。



美桜はエミリアを敵に回した。
あのクソババアは必ず狙って来る‥。
絶対。



何処へ行こう。 
なるべく知り合いの少ない所、
アイツはヤバいから。
知り合いと分かれば何をするか
分からない。




列車に乗って本を読んでいた。
レイモンドに合うのはあれが
最後だろう。

フフッ ケンカばっかりだな。
アイツ馬鹿なんだから、
すぐだまされやがって。シラネ


ガタンと列車が止まった。
レザーの髑髏マークの
集団が入って来て
美桜をグルリと取り囲んだ。


とっさに逃げようとしたら、
小さい孑を指差しクイクイと
親指を曲げた。

「関係ない人達を巻き込まないで。!!」
 美桜は奴らを睨みつけ
声を殺して叫んだ。




あの日、ガラシアンで見た頬に傷のある男が睨みをきかせ、

「お前しだいだ!! 
 暴れたら向こうから来た順にヤル。」


仕方なく、「わかった 。」
と言って付いて行った。


目と口を塞がれワゴン車に乗せられ
一時間位走った。

少し坂を登っている。
牛の鳴き声や鳥の声がする、
山の中?またそこで殺されるのか?



(勘弁してよーもうここでやれよ!!
覚悟できてんだから。)



「お前、殺すにはおしいな。
 度胸があるってゆうか、
 命ごいしないのか?」


美桜は黙って頷いた。


この集団は烏丸よりましだった。

蹴り出さないし、
ドアは開けてくれるし。

しばらくガタガタ揺れながら
山道を登っているようだった。

大きな施設前で目隠しをはずされた、
看板には「死刑囚収容所」と書いて合った。


長く暗い大きな木でおおわれた。
道を歩いた。しかしなぜか、懐かしい。
胸が押しつぶされるような気がする。
つい、お母様と口を付いてでる。


ここの土地は知っている。
昔遊んだ岩山や、川や谷!
随分様変わりしているが懐かしい
臭いがする。



レイモンドは昨日の事もあり
なんとなく落ち着かず、
カフェに電話した。


「はい?美桜ですか?
 帰りましたか?
確かマスカラット国にいると
 二週間前に連絡きましたけど?。」


ガチャンと電話を切った。


(あのバカ、また居なくなったのか?
どれだけ心配かけたらいいんだ!)



エミリアも朝バタバタして帰国した。



チャールズも、
さっき電話したとき
何も言って無かったのに、
アリアと子作りしたいから
二週間休みをくれと言い出した。


まあ、そうゆうことならとOK出した。
夕方アルベルトからラ*ンが来た。


『美桜はいるだろうな?』

    「なぜだ?」

『どうなんだよ。』

「どこいるか、わからない。」

『ヤバくないか?エミリアは?』

     「急に帰国した。」

『は?一緒に住んでんの?』

       
 「いや、部屋は別だ!!」



『お前何考えてんの?
 今から行く、美桜が危ない。
 クロードも呼んどけ!
ヴァルタンとロベルトもな!。
ヘリポートあけとけよ。』


その日

アルベルト、クロード、ヴアルタン、ロベルトが集まった。
アルベルトが美桜からの伝言を伝える。
「ヤッパリな!」

「エミリアはなんか気持ち悪いんだよ。
 目つきとか言葉のはしはしとか?」

 ロベルトは神妙な顔つきで呟いた。


ヴアルタンが口を開いた。
「聞いたよ、お前、
あろう事か、美桜のプレゼント
投げたんだってな、サイテー」

「お前もう関わるなって?
 言ったんだってな!」
 ヴァルタンがテーブルを
ドンと叩いた。

「痴話喧嘩だよ。」

´
「イヤイヤイヤ、
かなりやり合ったらしいな、
皆噂になってるぞ
エミリアを庇ったって?」


ロベルトが呆れた顔でチラ見する。


「は!サイテー。」
アルベルトが呆れた顔を向ける。


「普通美桜を庇うだろ!」


アルベルトが
美桜を庇わなかったのが、
気に入らないみたいにパコンと
頭を叩いた。


イテツ「あれは美桜の勘違い!!、
 おれはずーっとエミリアと
    一晩中いたんだ。」

「はあー?それを、言ったのか美桜に?」

「ああ、いってやたよぎゃふんとな!」
どうだ、と言わぬばかりの顔をして ふんぞり返るレイモンドを見て呆れた 顔をした4人だった。

「おまえサイテー」
「何しとんだよ、」
 ロベルトは、正直過ぎると怒った。

「勘違いすんな!
 パーティーに出てただけだ 。」

「エミリアと?」

「ああ」

Д「馬鹿じゃん墓穴堀やがってアホか!!」


黙って聞いていたクロードが、
項垂れてひっくり返った。


それを見たレイモンドは

「あの日エミリアはいける訳ないだろ!俺だってヘリ飛ばしても
 一時間かかったんだぞ5~6分で往復できる距離じゃないって。」


「じゃあ美桜が嘘っいてるって。」
 クロードが頭をガシガシ掻きながら詰め寄ると

「いや、そんな、そうだな、
 勘違いと思う。」

あたふたしながらレイモンドが答える

「じゃあ美桜が居なくなったのと、エミリアが帰国したのは、偶然か?」

「俺はそう思ってる。」

「ハンナの話しだと、偉く
 急いでいたそうだ。
 ハンナとテリーに、
 別れの挨拶をしたらしい。」

「そんな考え過ぎだろう。
 アイツ思い込む所あるからなぁ。」

「レイモンド、
お前本当にそう思うんだな。」

「ああ、勿論だ。」


バカッス‼
4人は呆れ返っていた。
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