MAN of DESTINY王太子の執拗な求愛

🐝⋆゜

5人はレイモンドを見て
「レイモンドは知らなくて
     いいさ。」 

     
と誰も、話の内容を教えてくれない。

知らない方が事を進めやすいそうだ。


四人の顔がかなり強ばっている。
スグそこで話し合ってる5人から
クロードからメールが届く‼


"レイモンドが呼ばれ、
エミリアに合ったら
死刑執行の見学を申し出ろ。
でないとその施設に入れない。
頼んだぞ”

次は、アルベルトからだ

”わが国にはその制度が無いから、とか理由をつけろ”

との事だった。


それから五人は
ホテルでエミリアと合う約束を
取り付けた。


変装した。クロードとアルベルトがレイモンドに張り付く。

レイモンドはエミリアに
悪いと思いながら、言われた通りに話してみると、


「私達が結婚したら
取り入れようと思ってた制度だし、うん、いいわよ。」


思いもしない返事が帰って来た。
気持ちの優しいエミリアは
嫌がると思っていたから…

アルベルトもクロードも
微動だにしない。
予想通りと言う顔をしている。

ちょうど処刑の期日が
来てる人がいると言ってたし。

じゃあ夜、
叉食事しながら話しましょう。

明るく、微笑むエミリアに、
レイモンドは驚いた。
食事しながら話せる事か?
微かな疑問が脳裏をかすめた。


ヴアルタンとロベルトが変装して
エミリアを付けて行ったら
山の中の死刑囚収容所に入っていった。


一国の王女が夜遅くに死刑囚収容所に入るなんて聞いたことがない。

2人は、美桜がここにいると確信した。

収容所の写真を送信すると
長居は無用だ、美桜の無事を
祈りながら後にしようと、
エンジンをかけようとしたとき、


収容所からアレンが出てきた。



ロベルトもヴアルタンも、
声がでないくらい、
いや引きつるくらい、驚いた。


「ちょっとちょっと
なんだよコレ、なんでアレンが?
こんな山奥しかも収容所に?」

動揺してしまって、
心臓がバクバクしている。

アレンは確か用事で
遅れて入国じゃなかったのか?

エミリアとやたら話し込み叉中へ
入っていった。

追加で叉写真送信。
レイモンドには見せないようにと
注意書きをつけた。


アイツは正直者だから
直ぐ詰め寄る癖がある、
折角立てた作戦もおじやんに
なりかねない。


アハハハハ
「美桜あんたの死刑が
 明日になったわよ。
 残念だわ~私達の結婚式、
 見れないのよね !」


「それは、
ハアハアおめでとうございま‥す?
 三百年ババアになるまで
ハアハア待ったかい  
がゲホゲホありましたねえ~ウグツ」


「うるさい!お前は死ぬんだよ!

 ««バシバシ»»

 ふんっ!! よく立ってれるわね。
 アハハハハ。ぶざまな、姿
 アレン、見なさいよ!
 コレが美桜よ見た目 わかる?」

「いいえ、別人ですね。
 殿下が見ても分からないでしょう。」


美桜はアレンの声に反応したが
もう顔もあげられないくらい
弱っていた。


背中は骨に肉がかろうじて付いていて、もう骨が服をきているようだった。
アレンさえ顔を背けるほどだ。


夜アレンも合流して4人で食事を
取った。
エミリアは直ぐ俺の異変に気ずき、食欲が無いと言えば
食べ易い物を用意してくれた。

アレンに
「もう、すっかり奥様ですね、
 とからかわれながらも検挙に
 世話を妬いてくれる。」



やはりエミリアはいい子だが、
俺が嫁にしたいのは美桜だ。
エミリアに心で謝りながら軽く
食事をした。
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