MAN of DESTINY王太子の執拗な求愛
🐝
俺はあの夢以来あんまり
食べれていない。
美桜が2人泣いているのに、なぜ俺だけ?食べれる訳ないだろ。
食事をしながら
「明日刑が執行されるのは、女の人よ。」
スープを飲みながらエミリアが言った。
「ヘエ~何したんだ?」
「強盗よ。」
「強盗!?女で?」
「そうよ、当然よね。」
「強盗で死刑なのか?厳しいな!」
「国をよくする為よ。
私はいいと思うわよ
そうだ‼、レイモンド!ハンカチあ る?」
「あるよ。」
レイモンドは青いハンカチを
ポケットから取り出しエミリアに
手渡した。
「コレ貰える。彼女にあげたいの、彼女男に振られてね、可哀想なの‼それも婚約者‼️レイモンドのハンカチと分かったら
喜ぶと思うの。」
俺はクロードとアルベルトをみて
ほら見ろとゆう態度を取った。
「やつぱりエミリアだな!
考えることが違うよ。」
2人は微動だにせず姿勢良く
レイモンドの後ろに立っていた。
その夜、警務官の男が、美桜に謝った。
「本当にすまない。」
「明日俺が君を抱えて外に出る。
妻が車で待機してるから、
俺が注意を引きつける、
そのすきに逃げてくれ。
妻と話して決めた。
君はお腹に子供がいるんだろう。
妻がそれなりにスープに
栄養価をあげて作っていたんだ。
いいね、わかったね。
頑張るんだ、お腹の子供を
助けるんだぞ
できるね。」
美桜は首を振った。
「いま‥ま‥であ ‥ と
もうむ‥りつかれま.... した。
や ... すみたい。」
もう歩けないほど弱っているのに、処刑の意味があるのか?
それに彼女は無罪だ、何もしていない。
この国の法はデタラメだ、
«月の、乙女が降り立ちた時
悪は滅び夜が明ける。»
「本当に月の乙女はいるんだろうか」
次の日、その朝がきた。
季節は秋に変わっていた。
(フフ、食いしん坊の太る秋に、
腹すかして、死んでいく。
食いしん坊には辛い選択だょ。
今まで沢山食べて来た。
私を生かしてくれてありがとう。
沢山の食べて来た食材に感謝する。
当たり前の食事が出来るって
有り難い事なんだね。)
赤ちゃんだけは守りたかった
ごめん、ごめんね
もう歩けないの
「警務官さ‥ん、な … え」
「名前かい?、私は
エリック、リシャール 」
彼女はただ頷いた、私は青いハンカチで彼女の首元をふんわりと結んであげた。
「コレはね、ザブラルブルグ国の、レイモド殿下のハンカチだそうだ よ。」
そうゆうと、一瞬ビックリした様子だったが、直ぐ叉力が抜けていった。
私は彼女を不本意だが見送る
事にした。
たとえ生きながらせても又
あの女の餌食になるだけだ
これ以上
彼女の体は持たないだろう。
”ああ、神よ!
お助けください
彼女が何をしたと言うのですか?
彼女の中には命があります。
せめて、せめてその尊い命だけでもお助け下さい‼
エリックは、微かに見える窓から
天を仰ぎ神に祈り
不覚にも泣いてしまった。
彼女は、
「あ・・・とう。」
と力なくつぶやいた。
彼女はとても疲れていた。