MAN of DESTINY王太子の執拗な求愛

化け物シュツゲン

🐝⋆゜

エミリアの優しく、綺麗な顔が
見る見る鬼ババアの形相に変わり
大きなやぎの角がたった
もはや体は茶色く足もゴジラのように逞しい。
トリケラトプスのような体型で
向かってくる。

レイモンドの顔も怒りで
青鬼のように変わった。
ガキーンキーンキーン耳が割れ
そうな音が響く。

「ブランズバルト国、
王太子クロードである 


《《《屋敷は包囲した。
静かに従え💢💢」》》



「マスカリッチ国、王太子、
アルベルトである。


《《海も我が船が包囲したー!!》》
 《《逃げ場はない!! 
降参されよー!! 》》


右と左から2人の王子の声が、
高らかに響くしかし相手は魔物!!
聞く耳を持たない!

切っても切ってもきりがない。
のたのたと、下から下から
黒い男がわいてくる。

その時美桜の体から虹が生まれ
グルグルと舞いだした。
ギャーっとゆう声が建物のどこかしこで、響いた。

エミリアの狙いが、レイモンドから美桜に向いた。
黒い剣を女と思えないカで
振り回し美桜を狙って走る。

「魔物め💢美桜は、俺が守る。」

レイモンドが全力疾走すると
背中から金の剣が飛び出した。
真っ直ぐ美桜を殺しに走る魔性に
投げかけた。



ウギーヤーギャーと金の光に焼かれグルグル回転しながら
顔がぱぱぱと、5回くらい変わった。


最初は蛇のように鱗をつけて
三角の少女、

二回目はそれが大きく見えてワニの睨みつけたような鋭い目をした成人の顔

三回目は口がさけ、
角があり牙が生えた中年の女の顔

四回目はあの優しいエミリアの顔

五回目は目が頭まで伸びて
口からは赤い舌を出し口は
耳まで避け
牙が長くヒヤヒヤヒヤと笑う
老婆の顔だった。
 

また背中から、
トドメを刺せとばかりに、
金の剣が飛び出してレイモンドの手に、
しっかりと、握られた。


《《《ウオオオォォ!!!》》》

レイモンドは、魔物を追いかけた。
< 76 / 90 >

この作品をシェア

pagetop