MAN of DESTINY王太子の執拗な求愛
🐝⋆゜

ルチアマンダ国の船の技術の事も
アレンからの提案だった。

あの ン千万 
のソファもエミリアの入れ知恵だった。

あれも計画のうちだったのか?

レイモンドは、
これ以上無いくらいの
低く怒りのこもった声で

「やり残した、事をやれ…!」
 と凍るような 
 冷ややかな瞳でアレンをみた。


「裁判とゆうより、決定次項だ、お前が死んでも償えるものと思うな!

兄と慕い、慈しんできた歳月すら

 捨てさせたのだ
 俺の苦しみはいかばかりか!! 
 この!! 裏切り者め!!」



黄色い銀杏の葉が、ハラハラと
地を染める中
赤いカエデの葉も、つられるように散り始めた。 


もう少したてば、どこらそこら、
落ち葉でしきつめられた道が
出来よう。

山肌も赤く黄色く美しい。
そんな風景の中
アレンと過ごした幼き日々が
駆け足で走る。

全部嘘物語と人知れず泣いたレイモンドだった…。




そんな中、美桜は夢の中で遠い昔 
三百年前の家族と暮らしていた。
それは、懐かしい両親との
再会でもあった。



「御父様、
 何でも知っていらっしゃるのね。」


「奥様旦那様、
 今日はお嬢様のお好きな虹鱒が
 大量ですよ。」


ウワア
「テリーありがとう。」

「お母様知ってる?
テリーはねハンナに片想
いなの、」

「ハンナ、あの果樹園のハンナ?」

「そうよ。
お母様どうかテリーとハンナを
結婚させてよ~。」

テリーは、顔を赤くして
「おいらはこんなダサいし無理
ですよ。あの子は高値の花何です。」

「あら大丈夫よテリー。
いざという時はネェクスクス
タニアとマヤとアリアに
”ちちんぷいぷい”
って
やって貰おうよ。」


みんなに説得されて、
テリーは100本のスイートピーの
花をかかえてプロポーズをした。

ハンナは嬉しくて、泣いていた。





「シャロン、皆から話があるよ。」

姉のトリシアと二番目のアリシアが、シャロンを抱きしめて言った。



「シャロンよく聞きなさいね。」


「アリシアも私トリシアも、
 シャロンの事大好きよ。

 愛してる、可愛らしいシャロン。私達の天使!


あなたの事を待つ人達の所に、


     帰りなさい。


マヤも手芸のジュリア先生も、
ケインの騎士団長チャールズも
タニアもアリアもいるし
テリーもハンナもいるのよ。」

「それにアナタの旦那様
 ケインもいるでしょう。」


「嫌イヤお母様、
 御父様は?
お姉様達と一緒じゃないと
 イヤ━━━~~~━?!!」



”シャロン、シャロン愛しているよ。
幸せになるのよ。
また必ず会えるわ
愛してるシャロン私の ‥
シャロン

お母様お母様お母様~

300百年前の家族は雲に連れて
行かれるようにだんだんと
シャロンの前から遠ざかって行く


お母様━━━━━
お父様━━━━━━
お━━ねぇ━━━━━さ━━━まぁ


《《可愛いシャロン》》

《《愛してる、幸せに━━━━》》





美桜?  美桜?

目がさめると朝だった。
夢!懐かしい家族の夢。

そして泣いているのはヶイン?
なんで泣いてるの?

何もかも、思い出した。
ケインと分かれた理由も。
ケイン、ケイン、イタッ

シャロン会いたかった。シャロン。

「ケイン寂しかった、あなたを
リザにとら れて、悔しかった。」

      「違うよ…。」

「だから…、
俺は自害した。
おまえ意外愛していない、
そう 証明する為に。」

「やっと会えたな!
僕の天使。
早く僕の首に、ぶら下がれる
ように元気になるんだ
大好きだよ。」

「はい。」ウウツ

美桜はそれからグングンよくなった。マヤさんやタニヤさん、ジュリアさん皆が世話をやいてくれる。

が!あんなにエミリア
贔屓だったレイモンド
を、カンタンに許す?

はぁ‼
んなわけ、ないでしょっ。

レイモンドがやってくるのは朝


その朝が来た。

「美桜?美桜?」

  「えと?どちらさん?」

「……●Д●……。」

 「……?」
「美桜?冗談?を言ってル。」

  「えと?どちらさん?」

真っ赤な薔薇の甘い匂いが部屋中に
漂う中美桜は、ポカンとして見せた。

ベッドの中の右手は、
ガッツポーーオオオォズヨッシャシャシャー。
「ショック受けてる受けてる!!。
いいぞぉ」

医者は「一時的なモノで
直ぐ回復しますよ。」
そんな言葉を聞いて
主治医に泣きついたレイモンドは
少し安心をした。


「明日脳に、デカーイ注射をすれば直ぐ元通りですよ。
 いやぁあの注射は痛いんですけどね効き目は早いですよ。」


 「ああ、よかった~。」


 Σ( ̄ロ ̄lll)ゲッ!!ギクッ!!ヨクネーヨ。



カフェのみんな23歳。若い!白蛇氏は本名がマクレガー ピットというそうなのでピットさん23歳。

カフェも若返りみんな
本当の人生を歩き始め美桜もやっと
車椅子で外に出れるようになった。

心配された子供もなんとか回復!
さすがレイモンドと私の子どもだ!
鍛え方が違う。

自販機で、コーヒーを飲んでいると、
護衛室の前で、アレンさんの
公開死刑の話を聞いた。
いや聞こえて来た。
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