MAN of DESTINY王太子の執拗な求愛
ボブさんは、ニッコリ笑うと新聞を広げ分厚い老眼をかけ、読み始めた。
二人はこの家に住み込んで働いている、初めは離れに入ると言ったそうだが部屋は沢山開いてるからと先代に言われそうしているとゆう。
たまに農作業を手伝っているとか!
広いキッチンに、丸い8人は座れるテーブルがドンと鎮座する。
庭のお花がよく見えて、気持ちいい風が通り抜ける。
「大丈夫、奥様を待ってるよ。
ロザリー、ありがとう。」
2人は同僚で中のいい友人だった。
「おはーよ。
ロザリー朝めーしたべ…た」
ロザリーさんが出してくれた、暖かい牛乳を口にした時185㌢はある金髪の、目がブルーの、まさにお后様ソックリの
イケメンがいた。そして
彼には見覚えがあった。
美桜はガタッと椅子をたち、
「助けて頂きありがとうございます。」
と頭をさげお礼を言った。クロードは言葉を失って突っ立ったままで美桜を見ていた。
(黒い大きな瞳、
ぽってりとした唇、
丸い頬可愛らしい。)
あのぉ
「ありがとうございました。」
ニッコリ
«あああ»
「もう起きれるのか、
よ、良かったね。」
カッ カワイイ。
「あ、ああロザリー僕も
コーヒーくださ い。」
少々焦りながらクロードは、
椅子に座り落ち着かない。
「はいはい。」
ロザリーさんは白い綺麗な
カップを出して、
いい香りのコーヒーを 二人分
注いだあと、
ボブさんと彼の前に静かにおいた。
マナーで厳しく教えられたことをロザリーさんは、何でも簡単にしかも綺麗にやってのける。
しばらくすると、お后様が帰られて、美桜が庭で倒れていたこと、クロードさんが運んでくれたこと、ナタリーさんは旦那さんの浮気で実家に帰って来た事を話してくれた。
美桜の事を聞かれて何も分からないと答えると、自動的に《記憶喪失》になった。
記憶喪失ではないが話しても
無駄な気がした。信じて貰える話ではない。
自分は異世界からトリップした話
なんて誰が信じる?!!
体調も良くなったので朝ご飯をいただいたら帰ります。と話した。
「何処へ????」
四人は不思議な顔をして
ハモった 声で聞いてきた。
「歩いていれば思い出すと思います。また改め てお礼に伺います。」と答えた。
«キユルキユルキユルグー»
なかなかの音量で
お腹が鳴り出すと四人は
「さぁ~話は後々、
朝ご飯食べようか?
ロザリーのお手製だよ。」
ボブさんが言うと、
「そうね、ロザリー今日は何?」
といたずらっぽい笑顔でお后様は
飛びついた。
「昔からお嬢様は変わりませんね
今日は魚のチーズ焼き、
とコーンスープに
焼きたてパンですよ。
デザートはプ.リ.ン!!」
「キャア~」
(//∇//)ダイスキ~♡ (//∇//)me too
とお后様が叫ぶと美桜も続けた。
美桜はバンザーイして喜んだ。
単純に出来てる愚かさを知る。