〜甘いキミの、秘密〜
「こないだは誠にごめんなさい!これお詫びのチョコケーキで…」

ボトッ((チョコケーキ落とした

え?

「心配した。。こないだ急に逃げるから…また俺の前からいなくなっちまうかと思った…」

な、な、な、抱きしめられてる!?

「あ、の、ごめん、なさい」

「ん。俺も悪い。急に抱きしめたりして」

「う、ううん」

「これ、チョコケーキ?」

「う、うんっ」

「ありがと。いただくな」

「うんっ」

ドキドキドキ

心拍数やばい…かも

あ、そうだ。紗季さんと約束したことあったんだった

「あの、新くんっ」

「ん?」

「今度カフェ行きませんかっ」

「カフェ?」

「うん!」

「いいけど。急にどうした?」

「友達っていうか最近知り合った人がいて…ぜひ新くんにも紹介したいなぁって」

「ふーん」

「紗季さんっていう名前なんだっ、めっちゃ可愛い名前だよ…ね」

ボトッ

「っ!?」

「新くん?」

「紗季?苗字は?」

「え?確か苺宮って…」

「まじ…かよ。」

「え?」

「前に忘れられない人がいるっつったろ。そいつなんだ…」

え…

「紗季さんが、新くんの忘れられない人…なの?」

「ああ」

「好き…なの?」

「は?いや、それは」

「好きなんだ…」

「いや、違っ…」

「そっか…」

ボロッ

「愛乃…?」

「好き…」

「え?」

「新くんが、好きだよ。」

「愛乃…っ」

「もう、優しくしないで。好きな人がいるなら尚更だよっ」

「待っ…」

「バイバイっ」

バタン

グスッ

私…今度こそ失恋…かな。

紗季さん…約束守れなくてごめんなさい。
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