十日月夜のおとぎ話
ノゾムからのその言葉を見た瞬間、あたしの体は固まった……。

いったいどうしたと言うんだろう。


《何、言ってんの?》


《想像してよ…》


《だから、想像なんて無理だってば》


《だったら、オレでなくてもいいよ。ルナの好きな男を頭に思い浮かべればいい。そいつとキスしてるって想像でいいよ》


《ノゾム?どうしちゃったの?》


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