十日月夜のおとぎ話
とめどなく溢れる涙はあたしに思い知らせる。
あたしが望むものを与えられる人……
あたしを縛りつけることができるのは
たった一人、“彼”だけなのだということを……。
そしてあたしは彼に懇願する。
あたしを縛りつけて……
あたしの全てを奪ってほしい。
優しくされなくてもいい。
いっそのことめちゃくちゃにしてほしい……と。
あたしが望むものを与えられる人……
あたしを縛りつけることができるのは
たった一人、“彼”だけなのだということを……。
そしてあたしは彼に懇願する。
あたしを縛りつけて……
あたしの全てを奪ってほしい。
優しくされなくてもいい。
いっそのことめちゃくちゃにしてほしい……と。