十日月夜のおとぎ話
「え? あの話って本当なの? サクの作り話じゃないの?」
あたしはぽかんと口を開けて尋ねる。
サクのことだから、どこまで信用していいのか全くわからない。
「さぁね?」
当のサクも肩をすくませる。
「何よ、それ」
もう……ほんと、いい加減なんだから。
あたしはそっぽを向いてプーとむくれてた。
その時、ふいにふわりとサクの香りがしたかと思ったら、あたしの体はサクの胸の中にすっぽりと納まっていた。
「サク……?」
「だから……ホントかどうか試してみよ?」
あたしはぽかんと口を開けて尋ねる。
サクのことだから、どこまで信用していいのか全くわからない。
「さぁね?」
当のサクも肩をすくませる。
「何よ、それ」
もう……ほんと、いい加減なんだから。
あたしはそっぽを向いてプーとむくれてた。
その時、ふいにふわりとサクの香りがしたかと思ったら、あたしの体はサクの胸の中にすっぽりと納まっていた。
「サク……?」
「だから……ホントかどうか試してみよ?」