クールな青山准教授の甘い恋愛マニュアル

中村さんにキスしたなんて言えば、今後ずっと俺をからかい続けるだろう。
「俺、もう帰るから夕飯一緒にどうかって誘い……!?」
「今日は無理だな。仕事が溜まってる」
左京が言い終わらないうちに断ると、こいつは苦笑いした。
「釣れないな。たまには付き合えよ」
「女と行けばいいだろ？俺は忙しい」
追い払おうとするが、こいつは出ていかない。
「今日は休養日。俺も身体休めないと持たないんだよな……って、お前またチョコをゴミ箱に捨ててるのか？」
左京はズカズカと俺の研究室に入って来て、目敏くゴミ箱のチョコを発見した。
「煩い。早く帰れよ」
スーッと目を細めて左京を睨みつけるが、こいつは構わず楽しげに俺を弄る。
「女の子達の愛を捨てるなんてお前、相変わらず最低な男だな。俺もたくさんもらったけど、全部持って帰るぞ」