クールな青山准教授の甘い恋愛マニュアル
「へーい。次は絶対に付き合えよ」
左京はつまらなそうな顔で言って、後ろ手を振って研究室を出て行った。
『慧、大事な話があるんだ。今夜七時にいつもの店で』
亮太は俺の都合も聞かずに、それだけ言って勝手に電話を切る。
「俺がすっぽかしたらどうするつもりだ?」
もう本人には聞こえないが、スマホに向かってぼやいた。
亮太は俺と左京の親友で、テニス仲間。高校時代は三人でテニス部に入り、インハイまでいった。
俺と左京は学者の道に進んだが、亮太は有名商社に就職。
明るい奴で、人懐っこく、能天気。いや、そう見せているだけで、結構策士だ。
時刻は午後六時半過ぎ。
すぐにここを出ないと間に合わないじゃないか。
結局、今日は何をしに大学に来たのだろう。
左京はつまらなそうな顔で言って、後ろ手を振って研究室を出て行った。
『慧、大事な話があるんだ。今夜七時にいつもの店で』
亮太は俺の都合も聞かずに、それだけ言って勝手に電話を切る。
「俺がすっぽかしたらどうするつもりだ?」
もう本人には聞こえないが、スマホに向かってぼやいた。
亮太は俺と左京の親友で、テニス仲間。高校時代は三人でテニス部に入り、インハイまでいった。
俺と左京は学者の道に進んだが、亮太は有名商社に就職。
明るい奴で、人懐っこく、能天気。いや、そう見せているだけで、結構策士だ。
時刻は午後六時半過ぎ。
すぐにここを出ないと間に合わないじゃないか。
結局、今日は何をしに大学に来たのだろう。