クールな青山准教授の甘い恋愛マニュアル
2、夢の中でも嫌われる?
「青山……先生」
俺を見て絶句する中村さん。
「……中村さんが亮太の妹?」
驚きで頭が混乱して、ただ呆然と彼女を見つめる。
「やっぱり、ふたりって顔見知りだったんだ?」
俺と中村さんの反応を見て、亮太は微笑する。
その声は驚いていない。
むしろ楽しんでいる感じだ。
こいつ……自分の妹が俺の大学にいるって前から知ってたな。
「……うん、私のゼミの先生。お兄ちゃん、何で先生と一緒にいるの?」
中村さんは戸惑いながら亮太に聞く。
さっきのキスの件もあるし、俺の顔なんか見たくないだろう。
「慧は俺の親友。大学の准教授の友達がいるって前に話したろ?でね、綾香、兄ーちゃん、これからドバイ行かなきゃいけないから、今日から慧の家に住んでね。あっ、もう出ないと飛行機に乗り遅れる!」
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